古賀議員の学歴詐称事件

ザ・インターネット

 古賀議員の学歴詐称事件が大事になってきたようだ。もちろん学歴ネタは常に良くも悪くも盛り上がるものだが、それだけではないものを感じる。

 ネットが普及しはじめた頃『ザ・インターネット』という政府の陰謀で自分の個人情報を抹消されてしまう映画があった。

 もちろん古賀事件が政府の陰謀だというのではない。自分という人間は、少なくともほとんどの他人から見れば、数々の社会的情報の総体でしかなく、それらが信用できないとなったら一体どうなってしまうのだろうかという不安である。

 この事件の魅力はまさにそれだ。若手のホープ議員だった人間が一夜にしてアメリカの放浪者と化す。下手な映画よりよほど面白くそして怖い。背中がゾクゾクする。私自身も何のやましいところもないにも関わらず思わず学位記を出してきてまじまじと眺めてしまったほどだ。

 SFの世界ではすでにさらなる不安が提起されている。他人にとって自分が社会的情報でしかないように、自分自身にとってすら自分とは脳に記録された情報でしかないのではないか。脳とコンピュータを直結するデバイス開発中のニュースを聞いて『攻殻機動隊』の世界を連想したのは私だけではあるまい。

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