書評在庫一掃セール2009年10月版

(本文とは無関係)

 最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。

 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。

『軍事とロジスティクス』★★★

 江畑謙介著。あまり知らない分野なので面白かった。

ローズマリーの赤ちゃん』★

 『死の接吻』アイラ・レヴィン著。モダンホラーの先駆け的作品。映画が有名だが、小説はちょっといまいち。訳が悪いのだろうか。

『タウ・ゼロ』★

 ポール・アンダースン著。今まであまり言われてるの聞いたことないのだが、ジョジョ6部プッチ神父のスタンドの元ネタってこれだよな? 作品自体は若干古いものの十分面白い。

『かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて』★★

 ニール・ドグラース・タイソン著。原題”THE PLUTO FILES The Rise and Fall of America’s Favorite Planet”。『冥王星事件簿 アメリカが一番好きな惑星の隆盛と没落』ぐらいの意味合い。日本でも少しは話題になったが、アメリカでは全然インパクトが違ったんだということがよく分かる。なかなか面白い。

『クルマの渋滞 アリの行列 -渋滞学が教える「混雑」の真相』★

 西成活裕著。初心者向き。読みやすい。

『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』★★★★

 ダン・アリエリー著。内容そのものは類似の本がよくあるが、著者の人格に好感が持てる。かなり面白い。

『潜水調査船が観た深海生物―深海生物研究の現在』★★★★★

 藤倉克則著、丸山正著、奥谷喬司著。これはすげー! 小さいころに生物図鑑を読んでいて感じたような、あのワクワク感とでも言うべきものが甦る。最高。

『研究する水族館―水槽展示だけではない知的な世界』★★

 猿渡敏郎著、西源二郎。これもなかなか。

『科学がきらわれる理由』★★★★★

 ロビン・ダンバー著。地下猫さんのおすすめ。原著が95年ということもあり、確かにわずかに古さは感じるが、話題の幅の広さと見識の深さは素晴らしい。厚さもそこそこに押さえられているし、啓蒙書として理想的。私もおすすめしておく。

『格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略 』★★★

 ポール・クルーグマン著。アメリカ大統領選はとっくに過ぎて、日本の政権交代も終わっちゃったし、旬を逃した感があるが、結構面白い。

『進化論の射程―生物学の哲学入門』★

 エリオット・ソーバー著。ポパーのあたりの話は、昔もっとずっと良い本を読んだ覚えがあるのだが何だったかな。思い出せない。最近こういうことが多い。歳で記憶が衰えたか、それとも歳で経験が増えてきた証拠か。

おまけ

 時が加速していくつながり。

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