電気分解した水で頭を洗う

紅茶

 うちの近所の980円の散髪屋では、いくらか余計に払うと電気分解した水で頭を洗ってくれるそうです。

 フケや痒みを防ぐ効果があるそうですが、それは水素爆鳴気で頭髪を吹き飛ばしてやるという意味でしょうか。

 それとも水酸化ナトリウム水溶液で頭皮をきれいさっぱり溶かし去ってくれるのでしょうか。

 確かにフケや痒みはなくなりそうですがそれ以前に命がなくなりそうなのでいつも丁重にお断りしております。

 つーか日本の教育は一体どうなっているのですか。電気分解って中学校でやった記憶があるんですけどね。私の記憶が確かなら中学校って義務教育じゃありませんでしたっけ?

 マイナスイオンの角に頭ぶつけて死にたくなります。

 それで思い出したのですが、ちょっと前に「水はなんでも知っている」*1とか何とかいう本が話題になってた気がします。

 現物を読んでいませんしブログも流し読みだったので当てずっぽうで言ってしまいますが、あの本の今までありそうでなかった点というのは「エセ科学の文脈で語られがちだが、エセ科学ではない」というところじゃないでしょうかね。

 エセというのは一応科学を装っているという含みがあっての言葉ですが、それすらしていそうにないのでエセ科学ではない。躍起になって科学を非難してるわけでもなさそうだから反科学でもない。

 つまりそれ以前の純然たる非科学、魔術の領域だってことです。

 紙に書いた言葉に反応して氷の結晶の形が変わる(だっけ?)とかいう主張はどう考えても雨乞いの祈りとか呪文を唱えたら病気が治ったとかと同レベルの話ですからな。

 正直な話その思い切りっぷりが単にネタとして面白かったから有名になっただけじゃないのかと思っているのですが、冒頭の「電気分解した水」がまかり通ってるような社会状況じゃ怪しいかも知れませんな……。

*1:なんか微妙に違う気がするけどわざわざ調べるのもアレだからこれでいいや。

コメント

  1. Myu より:

    やっぱり電気分解した水は気体としか考えられないです。
    は置いといて気になったので温泉とか調べてみたら意外とNaOH説は正しいかもしれないです。いや、真偽はしらないですけど。

  2. 木戸孝紀 より:

    gmailにメールが飛んでくるようになってるのですぐわかるのです。

  3. フェア より:

    もう返事が……オヤシロ様早いですね。写真は関係ありませんでしたか。でも今になって思えば、あれはコーヒーじゃなくて紅茶な気がします。それでは

  4. 木戸孝紀 より:

    写真とは特に関係ありません(笑)。

  5. フェア より:

    電気分解した水がどれくらい危険かはお馬鹿な私にはわかりませんが(もう覚えてない)、「マイナスイオンの角に頭ぶつけて死にたくなります。」の表現はとてもいい。そして写真のコーヒーらしきものがなんあのかとうとうはわかることはありませんでした。

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