歴史の振り子と螺旋階段

(本文とは無関係)

 政治や文化の歴史は、振り子のように左右に振れるというが、この人口に膾炙したイメージは、いささか単純すぎると思う。

 歴史は一度きりの現象で、決して繰り返したりはしない。もちろん、

歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む。
The past does not repeat itself, but it rhymes.

マーク・トウェイン – Wikiquote

 という言葉がすでにあるが、振り子という極めて視覚的にわかりやすいイメージを、これで上書きするのは困難な気がする。

 そのために役に立つイメージを考えるなら、とても傾斜の緩い螺旋階段だろうか。この螺旋階段を上る点を、少し離れたところから見ると、左右に揺れているだけのように見える、ということ。

おまけ

 螺旋→らせん→貞子

コメント

  1. 木戸孝紀 より:

    >【 同じ繰り返しの運動“に見える”けど、同じ座標は二度通らない 】

    いや、もちろんそれであってますよー。
    それ以上にすごく深い意味があるわけでもないです。

  2. でもの人 より:

    ああ、すみません。
    解りませんと言ったのはイメージモデルの方ではないんです
    (そっちも理解できてるかどうか自信ありませんが)

    振り子が視覚的に解りやすいが故に、皆は高さを無視したのではなくて
    高さが解りにくい/解らなくてもいいや、故に、皆は振り子の単純なイメージで
    十分としていったんじゃないかなと。
     
    イメージの話については、言わんとする事はともかく
    正直“絵”としては想像し辛いです、はい
     
    ……【 同じ繰り返しの運動“に見える”けど、同じ座標は二度通らない 】
    って事かな、とはなんとなく思うんですが、そもそもこの時点で間違ってたらドウシヨウ。

  3. 木戸孝紀 より:

    高さは単に時間とそれに比例して進むもののつもり。

    ちょっと違う言い方をすると、
    傾斜の緩い(平べったい)螺旋階段を上ってる点の
    横からの射影を取ったら振り子みたいに左右に
    行ったり来たりに見えるじゃない?

    ということ。
    ……あんま変らんな。
    動画でも作れればいいのだがスキルがない。

  4. でも より:

    階段であるとして、高さが何を意味してるのか解らないと
    振り子のようなイメージの方がしっくり来るんじゃないでしょうか
    ていうか私もいまいち解りません。

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