カール・ジンマー『大腸菌〜進化のカギを握るミクロな生命体』

大腸菌 ?進化のカギを握るミクロな生命体

 カール・ジンマーの本。彼の本はどれも最高に面白いが、今回も期待を裏切らぬ出来。

 E.Coliすなわち大腸菌を案内役に、生命科学の基本・その歴史・社会的意義に至るまで幅広く扱っており、かつどの部分を取ってもレベルが高い。非常におすすめ。

 一般向け科学啓蒙書として唯一の欠点と思われるのは写真の少なさだろうか。口絵に何枚かだけでもいいので、大腸菌の電子顕微鏡写真とか、鞭毛を動かす分子モーターのCGとか載せた方がよかったと思う。

目次

  1. 生命の軌跡
  2. E.コリにあてはまることは、ゾウにもあてはまる
  3. 細菌単体としてのシステム
  4. 自然界での社会生活
  5. 絶え間なく流れる生命の川
  6. 存続を賭けての戦略
  7. 進化のスピード
  8. オープンソースの遺伝子マーケット
  9. 生命の起源にさかのぼる
  10. 生命を人工設計する
  11. さて、地球外の生命は?

おまけ

 ぴったりすぐるw

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