東方・アイマス・ボカロ二次創作の後方互換性

(本文とは無関係)

 を見た時考えた、思いつきレベルの話。

 ソフトウェアの世界では後方互換性という重要な概念があり、何らかの事情でそれが無視されると、しばしば問題となる。

 企業は個人より長く存続することがあるが、企業の意思は個人の思想よりも不安定だ。経済状況が悪化すれば、最悪買収と経営陣の入れ替えによって強制的に変わってしまう。

 VOCALOIDはクリプトンが積極的に支援しているので安泰に見えるし、この方針が変わることは当面考えられない。しかし、クリプトンの経営状況次第でどうなるかまでは誰にもわからない。

 対して、個人の思想がその人の一生のうちにガラっと変わってしまうことは、全くないわけではないにしても、企業のそれよりはずっと稀だろう。神主が突然二次創作を否定し始めることまず考えられない。

 アイマスは最近ランキングに上がってきたのをたまに見る程度で、あまり事情を追えてはいないが、2の男ユニット云々等の失策で、少なくともニコ動二次制作における存在感は相当低下してしまったように見える。*1

 私には笑い話で済んでも、二次制作にお金や時間をつぎ込んできた人には、間違いなく損害だろう。この状況ではこれから参入しようとする人も二の足を踏むかもしれない。

 利用者にはどうしようもない大元の方針変更によって、既存資産が使えなくなったり価値が低下したりしてしまうという状況は、言語の後方互換性が破壊されたときの状況に類似するように思われる。

 二次創作が流行るか否かに、こうした後方互換性が保証されているかどうか的な安心感の影響は、どの程度あるのだろうか。

*1:まあボカロ・東方・アイマスの御三家には元から魏・呉・蜀ぐらいの勢力差はあったが。

おまけ

 2が出てるらしいのに大して動画も上がってこないしなあ。

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