おすすめ本書評まとめ2011年4月版

(本文とは無関係)

 最近読んだり見たりしたもの、またはずっと紹介したいと思っていたものの中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。

『傲慢な援助』★★

 ウィリアム・イースタリー著。プランナー的(トップダウン式)やり方ではだめで、サーチャー的(ボトムアップ式)にやれという趣旨。

『ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄』★★★

 白戸圭一著。アフリカ関係は最近よく紹介していたが、これはジャーナリストとしての取材過程が面白い。

『歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』★

 マーク・ブキャナン著。ちょっと基本的すぎるかもしれないが、冪乗則がどういうものなのかを知るにはいいと思う。なぜ地震の厳密な予測が原理的に不可能かもわかるだろう。

『疑似科学と科学の哲学』★★★

 伊勢田哲治著。タイトル通り。普通によい。

『ブレンダと呼ばれた少年』★★★★

 ジョン・コラピント著。デイヴィッド・ライマーの話は、他のいろいろな経路で知ってたが、これはまだ読んでなかった。性の問題に限らず普遍的な教訓的価値を持つ話だと思うな。おすすめ。

『TSUNAMI―津波から生き延びるために』★

 沿岸技術研究センター「TSUNAMI」出版編集委員会編集。結構本格的。役に立つ日が来ないといいが。

『二本指の法則―あなたの健康状態からセックスまでを語る秘密の数字』★★

 ジョン・マニング著。発展途上の領域という感じで面白い。通俗的にはトンデモ的にいろいろ利用されそうな感じだが、これ自体はトンデモではない。

『津波の恐怖―三陸津波伝承録』★

 山下文男著。津波に歴史ありとでも言おうか。311がなければ興味は持たなかったかもしれないが、面白い。

おまけ

 動画アワードって言うから何かと思えば意外と面白かった。

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