外来種問題と検出バイアス

移入・外来・侵入種―生物多様性を脅かすもの

 「生態系を破壊する」としてしばしば問題になる外来種・移入種。いったい何が問題なのかと思ったことはないだろうか。どうやって良いの悪いのと決めているのだろうかと。

 私はあった。子供の頃だが。たぶん検出バイアスを考慮してなかったからだろうと思う。

 要するに、はるばる遠いところからやってきた数匹の生き物が現地の環境や生物*1にやられてすぐ死んだり、増えも減りもせずほそぼそと生き続けているだけの場合、そもそも人間がそれに気づくことなどないのだ。

 たまたま原生地で共進化してきた天敵や寄生者から免れ、自分を相手に共進化してきていない生物を相手に優位に立ち、爆発的に繁殖するような場合しか、そもそも外来種・移入種として認識されえないのだ。

 その場所の現在の種を維持することの価値をとりあえず自明とすれば*2問題であるような場合しかそもそも目に入らないのであって、移入種を悪とするのは必ずしも根拠のない決めつけとは言えない。

*1:目に見える大きさの生き物とは限らない。細菌やウイルスかもしれない。
*2:と言うからにはもちろん本当は全然自明ではないと思っているのだが、話がずれるので今回はそこには突っ込まない。

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