スティーブン・ジェイ・グールドのエッセイ中で一番好きな部分

パンダの親指〈上〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF)

 紙を整理していたら昔メモったものが出てきた。

 収録の本がどれだったか思い出せないがジョー・ディマジオの連続安打の話の最後の部分であるのはほぼ間違いない。

 何かで言及する機会がありそうだからここに書き写しておこう。

 ある生物種の歴史や、混沌とした世界で途切れずに続いてゆくことが必要なあらゆる自然の現象は安打の連続記録のように進んでいる。全ては限られた賭金で無限の資産を持つ親に立ち向かうギャンブラーの賭なのである。このギャンブラーは結局は破産してしまう。彼の目的はただ、できる限り長くその場にいて、そこにいる間くらいは楽しく過ごすことであり、もしその上、偶然にも道徳の行使者となったなら、威厳をもって最後まで頑張ろうと努力することなのである。

おまけ

 いつぞやのボーカロイドの続編がえらい大人気らしい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました