巡回先にも入っている『くねくね科学探検日記』の鹿野司によるサイエンスエッセイ集。
語り口は実にくだけた感じで、ネットスラングやマンガネタも入るし、イラストもとり・みきで軽妙な感じだけど、内容そのものは極めて正統派。上のリンクから目次を見てもらえば雰囲気は掴めるだろう。
話題の幅が広いわりに奥も浅くなく、各種見解もバランスが取れているので、どんな人にもおすすめできるが、やはり若い人に一番読ませたい。中学・高校の図書室に配備してほしい感じ。
それにしても、なぜかウィザードリィ5の攻略本を書いていたり、なぜかセグウェイに乗ってる動画があったり、面白い人だな。
おまけ
「のねん」という語尾からはえのんしか思い浮かばないのねん。
by 木戸孝紀
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経由で知る。これは確かに最高級に面白い。
で以前注目したように、『鋼の錬金術師』は、現代少年マンガを薄く広く覆っている「不殺」的発想を一歩破って進んでいるように見える。
このことが、作者荒川弘の農家出身という属性に寄っているのではないかという考えは以前から持っていたが、これを読んで確信に変わった。
- ヒグマの気配に死を覚悟したり
- 珍しい障害を持って生まれた仔牛を実験用に提供するかひと思いに処分するか悩んだり
- 家族がみんな死にかけたり骨折ったり血が出たりする怪我をしたことがあったり
というような経験なくしては、間違いなくハガレンはなかった。
そういうことを考えなくても、単純にエッセイとしても雑学としてもマンガとしても面白い。農業高校の回では『動物のお医者さん』を思い出したりもした。傑作。おすすめします。
おまけ
by 木戸孝紀
tags:エッセイ コミック ハガレン 荒川弘 動物 農業
紙を整理していたら昔メモったものが出てきた。
収録の本がどれだったか思い出せないがジョー・ディマジオの連続安打の話の最後の部分であるのはほぼ間違いない。
何かで言及する機会がありそうだからここに書き写しておこう。
ある生物種の歴史や、混沌とした世界で途切れずに続いてゆくことが必要なあらゆる自然の現象は安打の連続記録のように進んでいる。全ては限られた賭金で無限の資産を持つ親に立ち向かうギャンブラーの賭なのである。このギャンブラーは結局は破産してしまう。彼の目的はただ、できる限り長くその場にいて、そこにいる間くらいは楽しく過ごすことであり、もしその上、偶然にも道徳の行使者となったなら、威厳をもって最後まで頑張ろうと努力することなのである。
おまけ
いつぞやのボーカロイドの続編がえらい大人気らしい。
by 木戸孝紀
tags:エッセイ スティーブン・ジェイ・グールド 進化 哲学