トンデモ

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年11月版

『すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠』★  ダミアン・トンプソン著。欧米の事例ばかりだが悪くない。『1421』というトンデモ本については存在自体を初めて知った。日本ではそんなに知られていないのかね? 『世紀の相場師ジェシー・リバモア』★★★★  リチャード・スミッテン著。まず単純に伝記としても面白い。投資の参考になる話もあるし、贅沢ぶりとか家族のスポイルぶりとか破滅...
科学技術哲学

ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』

Passion For The Future: 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡  事前の情報からは明らかに期待できない内容なのだが、『神は妄想である』の中でドーキンスの兄貴が、 この本はタイトルからうかがえる通り、奇妙な本である。まったくのトンデモ本か本物の天才の傑作であるかのどちらかで、中間では絶対ない! おそらく前者だろうが、賭けるのはやめておこう。  とか書いてたから、一応目は通しておか...
政治経済社会

栗本慎一郎『パンツを脱いだサル―ヒトは、どうして生きていくのか』

序章 それは病から始まった 第一章 ヒトはいかにじてヒトになったのか――そしてなぜなったのか 第二章 現代に至るパンツ 第三章 同時多発テロと国際関係、あるいはグローバリズムというパンツ 第四章 ユダヤ人の起源の謎 第五章 政治陰謀としてのビートルズ 第六章 結論ヒトはどうすれば生きていけるか、あるいは生きていく価値があるのか  栗本慎一郎というのはガイア教シリーズで水生類人猿説を見ていたときに頭...
科学技術哲学

良いトンデモと悪いトンデモは紙一重

幻影随想: 陰謀論に堕ちた生化学者  細胞内共生説で有名なリン・マーギュリスが911陰謀論系のトンデモさんになっちゃったという話。  幻滅したとかガッカリしたとかいう感想が聞かれるが、私は前からそういう素養はあると思っていたので、さもありなんという感想だった。  というのも私は、この人が左翼系のトンデモとは極めて親和性の高いガイア理論のシンパであると前から知っていたからだ。 デビルマン・寄生獣・ネ...
映画・ザ・ムービー

『ダヴィンチ・コード』 オススメ度 3/10

タイトル大事だね! タイトルはすごく面白そうで、予告編は結構面白そうで、本編はかろうじて寝ないで見られる程度でした。  それにしてもやることなすこと『ナショナル・トレジャー』と寸分違わないベタなトンデモ系アクションサスペンスなのに、『ナショナル・トレジャー』よりはマシに見えてしまうのはなぜだろう。  冷静に考えると『ナショナル・トレジャー』の方がギャグもアクションもサスペンスもどれを取ってももっと...
科学技術哲学

電気分解した水で頭を洗う

うちの近所の980円の散髪屋では、いくらか余計に払うと電気分解した水で頭を洗ってくれるそうです。  フケや痒みを防ぐ効果があるそうですが、それは水素爆鳴気で頭髪を吹き飛ばしてやるという意味でしょうか。  それとも水酸化ナトリウム水溶液で頭皮をきれいさっぱり溶かし去ってくれるのでしょうか。  確かにフケや痒みはなくなりそうですがそれ以前に命がなくなりそうなのでいつも丁重にお断りしております。  つー...