ナチス

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年4月版

『スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選』★  グレッグ・イーガン他著。ほぼイーガンの目的。まあまあ面白かった。 『刑事司法とジェンダー』★  牧野雅子著。確かApeman氏経由。教科書的だけどいい。 『異端の統計学 ベイズ』★  シャロン・バーチュ・マグレイン著。面白い。 書評 「異端の統計学ベイズ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 『クライシス・キャラバン―紛争...
おすすめ書評まとめ

おすすめ書評まとめ2014年1月版

『そして日本経済が世界の希望になる』★  ポール・クルーグマン著。アベノミクスに関するインタビュー本。密度は薄いので元々クルーグマンとリフレ政策に興味がある人だけどうぞ。 『決闘裁判―ヨーロッパ法精神の原風景』★  山内進著。面白い。 『選択の科学』★  シーナ・アイエンガー著。すでに他のルートで知っていた話も多いが面白い。 『食品偽装の歴史』★  ビー・ウィルソン著。流行りなので。何にでも歴史は...
政治経済社会

横山茂雄『聖別された肉体―オカルト人種論とナチズム』

読んだのはだいぶ前だが『アイアン・スカイ』で思い出した。  内容は副題通りで、ここでは詳しくは説明しないけどかなりおすすめ。  あとがきの  本書の前提を成すのは、公認文化の背後に見え隠れする広義の意味でのオカルティズムの理解を欠いては、その文化の本質には到達できないという認識である。  という部分は深い。  自分の書いているガイア教シリーズにも通じるものがある。この本は直接には使用する予定はない...
映画・ザ・ムービー

『アイアン・スカイ』 オススメ度 7/10

「月からナチスが攻めてくる!」ってだけで、なんかSFで不謹慎でおバカと、私の守備範囲に重なってる感じだったので見た。  思ったよりずっとよくできている。普通に面白かった。予算に困ってた(らしい)割にはそれほど安っぽく見えなかったし。  ただ不謹慎や下品に関しては一歩踏み込みが足りない気がしたし、逆に例のネットネタの取り入れなどはさすがに勇み足でちょっと浮いてた気がするかな。  そういえば字幕監修に...
科学技術哲学

ロバート・N・プロクター『健康帝国ナチス』

藤原辰史『ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』 ボリア・サックス 『ナチスと動物―ペット・スケープゴート・ホロコースト』  と合わせて“いまここにいるナチス”三部作と私が勝手に命名しておすすめしている本の中の一冊。全体の趣旨がよくわかるように序文から抜粋。  本書はファシズムについての本である。と同時に、科学についての本でもある。おそらく我々はどちらに関してもかなりの...
映画・ザ・ムービー

『イングロリアス・バスターズ』 オススメ度 10/10

『イングロリアス・バスターズ』 大ヒット上映中!  正直クエンティン・タランティーノはそんなに好きではなかった。嫌いだったと言っても過言ではない。それでもこれはやられた。ハマりすぎ。  ちょうど山口貴由の『シグルイ』を初めて読んだときとか、岩明均の『ヒストリエ』を初めて読んだときのような、後から考えると最初からこれしかなかったように思えてしまうハマりぐあい。  タランティーノと言えば何だ? マンガ...
映画・ザ・ムービー

ドイツ語じゃないナチスものなんて……。『ワルキューレ』オススメ度 4/10

金返せというほどではないが、あまりオススメできるポイントもなかったような。トム・クルーズなら何でもいいという方にしか。そうでない人にはこれを見るより『ヒトラー 最期の12日間』の方を推薦する。 おまけ  ワルキューレ→ワルキューレの伝説。 【ニコニコ動画】THE IDOLM@STER アイドルマスター とかちラーメン大盛り ?望みの限りに?
政治経済社会

藤原辰史『ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』

今もシュタイナー教育などに名を残し、真面目に受け取っている人もいるルドルフ・シュタイナーと有機農法の話から始まって、自然を愛し全ての生命と共生しようという思想がなぜ大量殺人のような結果を生んだのかを巡る話に繋がっていく。  私はこれとかこれとかナチスネタには目がないのだが、この本と『ナチスと動物』『健康帝国ナチス』の2冊はどれも素晴らしく、“いまここにいるナチス”三部作とでも勝手に命名しておすすめ...