の続きみたいなもの。
を書くために『野望の王国』を読んでいたら、ヴォルデモート卿にまったく食指が動かなかった理由がわかった。
私がハリポタシリーズで一番好きなキャラは、断然アルバス・ダンブルドアなのだが、途中まで完全無欠の人格者のように描かれていた彼が、なんと
「ぼくたちがホグワーツで魔法を学んだのは魔法使いがマグルを支配する仕組み権力をつかむための方法を学ぶためだったといっていいでしょう!」
みたいな中二病的妄想に捕らわれたことがあったという事実が明らかになる。
もちろん、ある事情で実行には移されないのだけど、これほど魅力的な悪の可能性が目前で絶たれたことを知った後では、つまるところずっと「死にたくないでござる!! 絶対に死にたくないでござる!!」ぐらいのことしか言ってないヴォルデモートなんて……。
たとえるなら「アナキンがダースベイダーにならずに、最後までダースモールがぴょんぴょこ跳ね回ってるスターウォーズサーガ」みたいなものであって、魅力なくて当たり前だ。
おまけ
中二病+魔法→エターナルフォースブリザード→相手は死ぬ
by 木戸孝紀
tags:コミック ハリポタ 小説 野望の王国
固有名詞のセンスが半端じゃない時点で結構面白いだろうということは確信していたのだが、最近ようやく最終巻まで図書館で借りられるようになってきたので、全部読んだ。
どこかで誰かが「魔法界はアムネスティの調査で100位以下になりそうだ」とか書いているのを見て笑ったおぼえがあるが、確かにそんな感じ。大臣の独断で容疑者を処刑したりしちゃうし。
機会均等の原則はしっかり守ってホグワーツの創設者も2/4は女性。だけど、重要なのはグリフィンドールとスリザリンだけで、ハッフルパフとレイブンクローは空気。過去も現在もどこまで行っても最後は男と男の一騎打ち。
「黒人が出てこねーぞ」とかヤンキーどもがうるせえのでキングズリーを出してやったぜ。おまけに最後には魔法大臣にしてやんよ。これで文句ねえだろオラ。
チャンだかチョンだかいう東アジア系の女は、キスぐらいなら許してやるけど、すぐ裏切りやがるから恋愛対象としては間違った相手。
ああ、このいかにもイギリスっぽい慇懃無礼さがたまらない。物心ついた頃からこれ読んで育つ子供たちは、どれだけ素晴らしくねじ曲がった物語を生み出すだろうか。楽しみでたまらん。
ところで、基本的に常に悪役好きな私なのに、ヴォルデモート卿には全く食指が動かなんだ。なんでだろう? 一人称が「俺様」なのを含め、全体になんとなく小者っぽいからだろうか。
おまけ
魔女つながり。
by 木戸孝紀
tags:ハリポタ 書評 女性 小説