2009 10/31

考える寄生体―戦略・進化・選択

 『パラサイト・レックス』以来の面白い寄生ものを期待したのだが、どちらかというと進化医学ものだった。

 面白さは普通。寄生ネタなら『パラサイト・レックス』、進化医学としては『病気はなぜ、あるのか』の方を先におすすめする。

 1箇所だけ憶えておきたい箇所があったのでメモ。いつか詳細に紹介したいと思っている『恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化』で使うかも。

鳥のさえずりは脳の特定の部分でコントロールされるが、その部分はテストステロンの影響で大きくなる。このことは、さえずりは尾羽と同じような「装飾」であるという見解を支持するものだ。

(P206)

 他の内容に関しては例によってshorebirdさんのところが詳しいのでそちらへどうぞ。

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 要するに、こういう能力は「装飾」として進化したのではないかという話。

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2009 3/12

フィールドの寄生虫学―水族寄生虫学の最前線

 寄生虫ほど人の心を捉える生物もそうはないだろう。ただしマイナスの方向にだが。口絵からして気色悪さ全開だが、『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ』でも感じた現代博物学の面白さもあるので、こういう生物系が耐えられる人なら一読してみてもよいのでは。

 しかし、これで思い出したが『パラサイト・レックス』は一度きっちりおすすめしておく必要がありそうだ。寄生虫のみならず寄生という概念そのものに生じた――今も生じつつある――ダイナミックな変化を描いた最高に面白い一冊だから。

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