2010 5/27

要するに (河出文庫)

 山形浩生のエッセイ集。話題自体はやや古くなりかけているが、内容は別に古びてはいない。

 今回「おっ?」と思ったのはここ。

 さて、たぶん実際の世の中の制度設計というのも、このゲームの「おもしろさ」を考えるのと同じことだろう。ゲームも、まったくの自由放任では成立しない。なんらかの制度(つまりルール)があって初めて成立する。でもがちがちに規制しまくっては、ゲームが硬直する。(中略)万人による、さまざまなゲームの総和を考えたとき、最大限の「おもしろさ」を保証する制度ってどう考えればいいんだろうか。

(P286-287 制度設計と「おもしろさ」)

 上記エントリで私が、ゲームデザイナーの才能に一番近いのはあえて言えば立法者の才能ではないか? などと言っているのは、これと同じ話だ。

 しばしば訳書を好意的に取り上げてきたが、やはりこの人とは思考回路が近いらしい。他の著書も当たってみよう。

 ちなみに『山形道場』という本の文庫化らしいので、そちらを既読の人はかぶらないように注意。

参考リンク

おまけ

 これが十分コンテンツになるんだから今ゲームって難しいわな。

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2010 1/26

服従の心理

 よく教科書にも載ってる有名なミルグラム実験の本。スタンレー・ミルグラムはスモール・ワールドの概念の先駆者としても有名。

 一応、旧版で読んだような記憶はあるが、

 で、山形浩生氏の批判というのに興味を持った。

 確かに、山形氏の批判は、どれもいいところを突いていると思う。この実験の今日的な解釈として同意できる部分が多い。おすすめ。

 「人間は責任を他人に預けたり、薄皮一枚かぶせて誤魔化したりするだけで、ずいぶん残酷なこともできる」という点で、

 と共通する部分が多々ある。合わせておすすめ。

おまけ

 服従服従。春閣下のは何か違う気がするので将軍様で。

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2008 12/20

環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態

 昨日の映画と、『生物多様性という名の革命』山形浩生で思い出した。

 要するに「このままではもうすぐ人類は滅亡する!」みたいな恐怖を煽るお決まりの話には眉に唾つけて、環境対策はリスクとコストとベネフィットを総合的に判断してやろうぜ、という話。

 核融合エネルギーの実用化可能性について楽観的すぎたりとか、つっこみたくなるところはいくつかあるが概ねまともと言ってよい内容。

 ただし、これに便乗したかのように反エコブームブーム本みたいなのが多く出ていて、そういうのは内容的にも怪しいのが多い。そういうのに手を出すぐらいなら大部だけど頑張ってこれを読んだ方がいい。

参考リンク

おまけ

 地球つながり。

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2008 12/1

生物多様性という名の革命

 うむむ、もともとある下心を持って借りてきたのであって、良い本だと期待していたわけではないのだが、これではちょっとグダグダ過ぎて叩き台にも使えない。

 amazonリンク先の山形浩生の書評にほぼ同意する。多様性擁護がこんなスピリチュアルしなくちゃできない議論だと思われたらかえって迷惑だ。

参考リンク

おまけ

 ひさびさに技術にびびった。他のブラウザだと見れるのにChromeだと必ず視聴に失敗するのは私だけ?

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