|
2005
12/15
|
「自分に見えているこの世は全て自分の脳が作り出した幻なのではないか?」というのは、わりとポピュラーな疑問なのではないか。「そんなこと考えたこともない」という素直な人でも比較的簡単に引き込むことができるお気に入りの例を紹介しよう。
最初に言っておくが、リアルで同じ話を何人かに振ってみた経験によると、人によってはかなりショックを受ける。もちろん全然平気な人も多いが。
この先を読むなら覚悟を決めて下さい。いいですね? 後悔しませんね? 本当にいいんですね? ……と言ってもすでにタイトルに書いてしまっているから無駄か(爆)。
写真のような電光掲示板を見たことがないという人はおそらくいないと思う。その仕組みを理解していない人もまたいないと思う。並んで固定されたランプを次々と付けたり消したりすることで文字が動く。
ここまでは問題ないはずだ。問題は「いつ」動いているのか? である。
簡単にするために、いまあなたが見ている電光掲示板は、点灯しているのが中心のランプA1個だけだとし、その右隣のランプをランプBとしよう。ここでランプAが消えBが点灯すると、あなたは光がAの位置からBの位置へ、つまり左から右へ動いたのを見る。
しかしあなたがエスパーでなければ、ランプBがランプAの上でも下でも左でもなく「右」だということは、ランプAが消えランプBが付いた状態を見るまでは知り得ないことである。
だったら光が動いたのは「いつ」なのか? あなたが左から右へ動いた光を見ているのは「いつ」なのか?
……さあどうでしょう。さっそく後悔しちゃってる方いませんか?

木戸孝紀