投資

それにつけても金のほしさよ

ケン・フィッシャー『投資家が大切にしたいたった3つの疑問』

ホッテントリメーカーで作ったかのような釣りタイトルにイラッ☆と来そうになったが、先入観に反して内容は極めてよかった。 実際には間違っているが信じているものは何か あなたに見抜けて他人に見抜けないものは何か 私の脳は自分を騙して何をしようとしているのか  というのが、タイトルの3つの疑問。752ページもの大著だが、大意を2行で要約するとこうか。  インサイダー取引はもちろん違法であるが、他人が知らな...
それにつけても金のほしさよ

億超えトレーダーが絶対に教えたくない アベノミクス株投資の法則

最近RSSに入れてすごいと思っていたかぶ1000氏のブログで知って買ってみた。  装丁とタイトルからは、読めば読むほどバカになって損する典型的な駄目マネー本にしか見えないが、一定の成功を収めた個人の書いた記事とインタビューで主に構成されているので、今回だけは例外。  手法も得意分野も様々なので、私が真似できない、あるいはしたくないものも多いが、それも含めて非常に参考になった。  ひとつ思ったことは...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年4月版

『隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ』★  ベニー松山著。つまらなくはないが、以前読んだ続編『風よ。龍に届いているか』の方が大幅に面白かった。最近電子書籍化したとか。 BCCKS / ブックス - ベニー松山著『隣り合わせの灰と青春』 『ドーキンス博士が教える「世界の秘密」』★  リチャード・ドーキンス著。"The Magic of Reality"の邦訳。中学生ぐらいを対象に書かれているよ...
それにつけても金のほしさよ

なぜ私はマクドナルドでタダで食えるのか

マクドナルドの株主優待券が届いた。なぜ周りの人が代金を払っている中、私はマクドナルドでただで食べることができるのか? 本質的な部分だけ言えば、私の店だからだ。  私が生まれて初めて株式というものを意識したのは、ポール・バーホーベンの秀逸SF風刺映画『ロボコップ』における、 「市政に文句があるならオムニ社の株を買えばいい。誰でも市の所有者になれる」  というようなセリフであったと思う。  株式という...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2012年11月版

『北朝鮮「偉大な愛」の幻』★★★★  ブラッドレー・マーティン著。山形浩生経由で知る。確かに長いがおもしれー。 『2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する』★  英『エコノミスト』編集部著。「日本以上の高齢化に見舞われるはずの国々に対して甘く日本に厳しすぎ」という意見があり、一理あると思うが、それは単に、日本が現在まだそれなり存在感があり目立っているというだけのことではないかな。 『資本主...
おすすめ書評まとめ

おすすめ書評まとめ お金・金融・経済・投資関連特集 その3

これにて3-7月頃の集中勉強分は終了。今後はなにか目ぼしいのを見つけたら普通に紹介する。 『あなたのお金と投資脳の秘密―神経経済学入門』★★★★★  ジェイソン・ツヴァイク著。投資の範囲を越えてユニークかつ役に立つ。 『弱い日本の強い円』★★★  佐々木融著。為替についてはこれと次のがいいか。この本とは直接関係ないけど、多少分かった気になってもFXで大儲けしようなんて思っちゃだめよ。 『円のゆくえ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ書評まとめ お金・金融・経済・投資関連特集 その2

大分間が開いたが忘れないうちに。以下の続き。 おすすめ書評まとめ お金・金融・経済・投資関連特集 その1 『なぜあなたは株・投信で失敗するのか―データで読む危ない銘柄の見分け方48のルール』★★★★★  田中彰一著。とてもよい。 『ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け』★★★★★  ピーター・リンチ著、ジョン・ロスチャイルド著。やや昔の本だし、例はアメリカのものばかりになるけど、...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2012年9月版

『エルフェンリート』★  岡本倫著。怪作と聞いていたかが確かに怪作。好みは割れそう。私は拒否もしないが特別好きでもない。アニメ未見。 『石の花』★★★★  坂口尚著。何かで思い出した。確かに面白いし、紛れもなく名作ではあるんだが、どこか『ユーゴ戦士ノーガンダム』って言葉が頭に浮かんでくる感じの軽さが拭えないのだな。なんでだろ。 『影武者徳川家康』★★★★  隆慶一郎著。いつかジャンプでやってたのを...