2006 9/28

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

 あまりにも有名なので、読んでいないにも関わらず超整理法そのものは知っており、すでに実践もしているのだが、やはり一度は原典に当たってみようと読んでみたら、当時(93年初版)のパソコン事情などがかいま見えて思った以上に面白かった。

 超整理法の要点は簡単で“分類などせずに最近使ったものから順に時間軸で一直線に並べればなくすこともなく合理的な時間で検索できる”というものだ。

 今では多くのソフトで「最近使ったファイル」という機能があるので、物心ついた頃からそれに慣れ親しんでいる人は、それを「整理法」だと意識することすらないのではないだろうか? 大げさかもしれないが一種のパラダイムシフトを見る思いがする。

 他にも情報を捨てずにパソコンで情報を全検索できることの利点について考察していたりして、物心ついた頃からgmailを当たり前に使うようなもっと先の世代が読むとどう感じるのか興味がある。本筋とは関係ないが、最後の章のこの部分、

 漢字は、東洋文化圏に課された大きな桎梏と考えられてきた。漢字の学習のために貴重な勉学時間を裂かねばならぬだけでなく、(中略)また漢字ではタイプライターの利用が困難だから、日本語の表記をかな文字化しようという論者さえいた。
 しかし、漢字かな混じりの文章は、キーワードが漢字になっているためすぐ分かるという点で、きわめて優れた側面を持っている。(中略)ワードプロセッサの普及によって、後者のメリットが前者のデメリットを凌駕するようになった。二十一世紀においては、日本語や韓国語こそ、もっとも効率的な表記体系と見なされるだろう。
 (中略)だれもがワードプロセッサを使うことを前提とすれば、漢字を読むことと書くことを同等に教えるのではなく、前者に比重を移すべきだろう。

 私も全く同じ事を考えたことがある。日本語や韓国語の表記体系が優れているかはまあいい。個人的には予見しうる未来においてIMEはより進歩し、速読の必要性は減らないであろうから、たぶんそう言えそうだと思うが、だからといってどうなるものでもない。

 ただ漢字教育の比重を書きより読みに移すべきというのはほとんど自明だと思うが、そんな話は聞いたことがない。実際どうなっているのか気になる。

おまけ

 せいり違い、というかZUN素の人は病気すぐる。(セクハラ注意!)

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2006 5/17

東プレ NG01B0 REALFORCE91UBK

 キーボードの話はもう終わりにするつもりだったが、いくつか書き忘れたことがあったので補足的に。

 まずDvorakJPはやはり良い。確かにデファクトスタンダードから外れることの不便はあるが、ソフトウェア切り替えであればどうにかなる。主な作業を自分のマシンで行う人にとっては自信を持っておすすめできる。

 DvorakJPでも不満が残る唯一の点は左手小指の使用率が高い*1というところだが、そこをRealforceの変荷重方式*2が解決してくれている。

 また今回キーボードについて調べている課程で「小指のつけ根あたりの掌でCtrlを押す」という動作を初めて知ったのだが、これもやってみると便利だ。

 Realforce91UBKでWinキーとアプリキーが他のキーよりちょっとへこんで配置されているのは、単なるデザインではなくてこのためだったのかと納得することしきりであった。

 それにしても今回の一連の流れでは実際に便利にもなったが、いろいろと勉強にもなった。スティーブン・ジェイ・グールドは高校・大学時代に非常に影響を受けた著述家の1人だがこんな形で世話になるとは思わなかった。何がどう役に立つかわからないものだ。

*1:QWERTYの状態より悪化するわけではない。
*2:弱い指に割り当てられるキーほど軽い。

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2006 5/8

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~

 ライフハックというのは仕事や雑用をより少ない労力とストレスで済ませることができるようなノウハウのこと……らしい。

 言葉としては最近知ったのだが私は昔からそういうのに凝る人だったので個人的にはこの本はあまり役に立ったとは言えない。一度は考えたことがあるようなこと・やってみたことがあるようなことが多いからだ。

 『Web進化論』がWeb2.0って何? という人向けに書かれているのと同様、ライフハックって何? というような人向けに書かれた本なのかもしれない。

 カイゼンという言葉が具体的な方法ではなく常に改善を意識し続ける精神を指しているのと同じくライフハックという言葉を意識するだけでも生活は少し変わってくるだろう。いま実際にライフハックって何? と思っている人は読んで損はしないと思う。

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2006 5/7

テンキーレスだからその分短い

 DvorakJPで入力するようになってずいぶんタイピングは楽になったのだが、まだ改善の余地は残されている。最後にメインの配列以外の細かいキーカスタマイズの話である。

 以前書いたようにタイピング時に遊んでいる親指に、何か他の指が行っている仕事の中でもっとも忙しくて難しい仕事を割り当てるのが最善の改善手段となるであろうことは間違いないと思われる。

 それでは使用頻度が高くしかも押しにくいキーは何か。私の場合間違いなくShiftとBackSpaceである。Shiftはプログラミング言語で大文字小文字の打ち分け・記号の入力をするために頻繁に使用するにも関わらず、小指に割り振られている。とりわけ右はホームポジションから相当に遠い。

 BackSpaceもIMEの設定にもよるだろうが、打ち間違いの訂正・変換の訂正・文字の削除に極めて頻繁に使用されるにも関わらずホームポジションからは扱えない離れた位置にある。

 次いでEnterである。Enterは押しにくいとは言えないがホームポジションから手をずらさなければならないことに違いはなく、使用頻度の高さはは説明不要である。

 そうなると親指で扱いやすいキー、無変換・変換・左Alt・かな4つのキーにそれら(Shift・BackSpace・Enter)の機能を割り振ることにすれば幸せになれそうである。

 ではそうしてみようではないか。前に使ったChangeKeyでもって以前に書いたニセ親指シフトに加え左AltをBackSpaceに、かなをEnterにする。BackSpaceの改善が思った以上に大きく、とても快適になった。

 これに関しては単純に私と同じようにしない方がいいかもしれない。たとえばプログラミングをしない場合Shiftの使用頻度はそこまで高くなるとは思えないし、IMEの使い方が違う人にとってはBackSpaceにそこまでの価値がないかもしれない。

 ちなみに私のIMEはATOKである。挑戦する場合は必ず自分のキー使用頻度を考えてから設定するように。

 結局よいキーボードが欲しくなった理由とはせっかく新しい配列を憶え、カスタマイズもしたのだから、肝心のハードが2000円弱の安物のままでは片手落ちではないかと思ったからである。思い切って買ったRealforceの使い心地はとても素晴らしく結果的には大正解だったわけだが。

 さすがにこれ以上は改善される効率に対する労力が割に合わないと感じているので、私のパンダの親指脱却作戦はおそらくこれで終了であろう。親指シフトやそのさらなる改良を目指している人たちもいるようで興味津々ではあるのだが……。

おまけ

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2006 5/2

箱の裏

 グールドのエッセイ以来QWERTY脱却の機会をずっとうかがっていたのだが、実際に決意したのはUIEJへの就職の決まった5ヶ月ほど前である。

 ソフトウェア会社に就職するというのなら趣味もパソコン・仕事もパソコンとなり一日中パソコンに触っていることになるのだから、わずかでも効率が改善されるのなら大いに意味があるはずだからだ。

 乗り換える対象は慎重に選ばなければならない。せっかく苦労して移行したのに前より効率が悪いなどということになっては何をやっているのかわからないからだ。

 情報収集の末に熟慮を重ねて(?)最終的に選んだのがDvorak配列に改良を加えたDvorakJPDvoraker*1というソフトウェアを使って行う方式である。

 Dvorak配列とその日本語入力用拡張であるDvorakJP、その利点についてはこのあたりを参考にさせていただいた。それ以外にも単純にハードウェアによらずソフトウェアによる切り替えを行うことの利点が大きい。

  • キーボード本体が普通のものでもよい
  • ショートカットキー(言うまでもなくQWERTYを前提に割り振られている)だけ変えないことが可能
  • 他人がマシンを触るときにクリック一発でQWERTYに戻すことができる

 肝心の移行した感想は、速さでいうとさほどの違いはないが圧倒的に楽だ、というものである。そもそも最高速度で比べるのは間違っていると思っているので個人的には十分満足している。

 他人にも乗り換えをおすすめするかどうかはその人の環境による。おすすめできるのは『日本語とそれ以外(英文・プログラミング言語)の両方を毎日それなりの分量、自分専用のマシンで打つ人』に対してである。

 何らかの理由で他のマシンを触るのがメインであるという場合は移行そのものが困難であるし、日本語しか使わないという人には、私が今回は試していないもっと別の方式の中にもっとよいものがありそうな気がするからだ。(つづく)

*1:シェアウェア500円・ただしDvorakに変換する部分のみならばフリーで使える。

おまけ

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2006 4/26

ピルケース

 私はいわゆるメモ魔である。専用のノートをいつも携帯していて、予定やToDoなど憶えておく必要があるものごとはそこに書き込むまで落ち着かない。

 タイマーも手放せない。安いキッチンタイマーをいくつか買って常に身の回りに置いてあるようにしてある。特定の時間にやるべきこと、特定の時間しか費やすべきではないことはそれで管理できるようにしている。

 これらすべてはひとえに脳の容量を空けておくためだ。

 コンピューターの効率化のさまざまな技術は、明けても暮れても「他の装置より圧倒的に速いCPUをいかに無駄なく働かせるか」という一点にかかっていると言っても過言ではない。

 人間はちょうどその逆だ。いまや記憶や知識を代替してくれる高速なモノや技術はいたるところにあるが、CPUにあたる脳だけが遅い。脳が他の装置には代替不可能な考えるという機能に集中できるように周囲のあらゆる環境が調整されるべきなのだ。

 というわけで写真は100円ショップで買ったピルケース。花粉症の薬やサプリを忘れずに飲むのに重宝している。

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2006 1/26

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

 『すごい起業』と同じ著者だが、著者自身の経歴についてはそちらの方が詳しく、かぶる部分が多い。

 肝心の会議についての内容はややありがちというか順当な内容に感じた。それでもとりあえず以下の2点は頭に残った。

  • 終わった時どんな成果を得ていることを期待するか?(目的から考える)
  • まず紙に書いてから発表する(まとめてから話す。まわりに流されない)

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