2010 2/17

東方求聞史紀 ?Perfect Memento in Strict Sense.

 について前回同様、動画での、

  • 下がったなあ。
  • いや新キャラが増える分下がるのは当たり前だよ。
  • つまりキープは実質上がってるよ。

 だのなんだのという議論が気になるので、独自基準で集計してみました。

主要キャラ相対順位変動ランキング

順位 名前 変動
1位 古明地 こいし △16.87
2位 霊烏路 空 △16.84
3位 秋 穣子 △9.46
4位 綿月 依姫 △8.73
5位 秋 静葉 △8.66
6位 大妖精 △7.07
7位 水橋 パルスィ △6.86
8位 古明地 さとり △6.34
9位 マエリベリー・ハーン △5.79
10位 岡崎 夢美 △5.23
11位 ルーミア △5.13
12位 紅 美鈴 △4.78
13位 ミスティア・ローレライ △4.33
14位 河城 にとり △4.26
15位 魂魄 妖夢 △3.81
16位 フランドール・スカーレット △3.40
17位 サニーミルク △3.26
18位 風見 幽香 △2.98
19位 アリス・マーガトロイド △2.84
20位 比那名居 天子 △2.49
21位 八坂 神奈子 △2.43
22位 東風谷 早苗 △2.29
23位 洩矢 諏訪子 △2.22
24位 リリーホワイト △1.91
25位 鍵山 雛 △1.73
26位 メディスン・メランコリー △1.59
27位 宇佐見 蓮子 △1.56
28位 四季映姫・ヤマザナドゥ △1.32
29位 蓬莱山 輝夜 △1.21
30位 黒谷 ヤマメ △1.07
31位 神綺 △0.80
32位 レティ・ホワイトロック △0.76
33位 森近 霖之助 △0.73
34位 レミリア・スカーレット △0.55
35位 稗田 阿求 △0.38
36位 西行寺 幽々子 △0.31
37位 ルナチャイルド △0.28
38位 霧雨 魔理沙 △0.28
39位 博麗 霊夢 ±0.0
40位 パチュリー・ノーレッジ ▼0.07
41位 リリカ・プリズムリバー ▼0.52
42位 ルナサ・プリズムリバー ▼0.87
43位 藤原 妹紅 ▼1.04
44位 メルラン・プリズムリバー ▼1.18
45位 十六夜 咲夜 ▼1.73
46位 リグル・ナイトバグ ▼1.91
47位 キスメ ▼1.97
48位 鈴仙・優曇華院・イナバ ▼2.15
49位 チルノ ▼2.32
50位 ▼2.63
51位 犬走 椛 ▼2.67
52位 星熊 勇儀 ▼2.88
53位 小野塚 小町 ▼3.33
54位 上白沢 慧音 ▼3.50
55位 伊吹 萃香 ▼3.92
56位 魅魔 ▼4.19
57位 小悪魔 ▼4.33
58位 因幡 てゐ ▼4.47
59位 アリスの人形(上海、蓬莱、大江戸他) ▼4.68
60位 八雲 紫 ▼4.92
61位 八意 永琳 ▼4.92
62位 射命丸 文 ▼5.16
63位 八雲 藍 ▼6.58
64位 火焔猫 燐 ▼7.59
65位 永江 衣玖 ▼9.15

解説

  • 第6回から第7回の変動を見ている。
    • 当然第7回で初登場のキャラ(後述)は載ってない。
    • 上位は前回と比べて相対的に人気が上がったキャラ。
    • 下位に行くほど前回に比べて相対的に人気が下がったキャラ。
  • 相対順位とは総キャラ数がちょうど116人(第6回と第7回のキャラ数の平均値)のランキングのつもりで換算した順位。
    • その上で第6回と第7回の順位の差分を取っている。
    • だから2度とも1位の霊夢は±0。
    • 要するに仮に2回とも総キャラ数116のランキングだったとしたら○○位ぐらい上がった(下がった)という程度の数値。
  • 主要キャラとは第7回のランキングでキスメ以上のキャラとした。
    • この処理が必要な理由は、元から下位のキャラは、わずかの票で変動が大きくなりすぎるため。
    • キスメが基準なのはWin版本編(シリーズ整数番号)登場キャラ中ドベだから。

新登場キャラ一覧(人気順)

 初登場キャラは、当然このランキングには載らない。逆に第6回から第7回の間で欄から消えたキャラは、今回はいない。

  1. 聖 白蓮
  2. 多々良 小傘
  3. ナズーリン
  4. 寅丸 星
  5. 封獣 ぬえ
  6. 村紗 水蜜
  7. 雲居 一輪
  8. 雲山
  9. 核熱造神ヒソウテンソク
  10. 大ナマズ
  11. UFO(赤・青・緑、その他)
  12. ミミちゃん
  13. 毘沙門天
  14. 命蓮
  15. 大天狗
  16. 水江浦島子

おまけ

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2010 1/31

(本文とは無関係)

 最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。

 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。

『キサラギ』★★★

 D.IKUSHIMAさん経由。確かになかなか面白い脚本だ。映画も機会があったら見たい。まあ見たいとか言ってる程度だとたぶん見ないが。

『ソフトウェア開発者採用ガイド』★★

 Joel Spolsky著。これまでのJoel本とほとんど重複。それでもよいという人か、または本当に採用ガイドとして使用するような人にはオススメ。

『異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念』★★

 チャールズ・サイフェ著。数学教養初心者向きとして、いい感じ。私は同著者の『宇宙を復号する』の方が好きだけど。

『イスラムの怒り』★

 内藤正典著。正月にイスタンブール行ったとき家にあったので。賛成できない意見も多いのだが、今日的な一般常識として押さえておいて損はない内容。

『クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか』★★

 南部陽一郎著。今更ながらノーベル賞つながり。

『東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.』★

 ZUN著。儚月抄漫画版の合間を小説で説明するような感じなので、漫画版を先に読んでないと全く意味不明なので注意。漫画版を読んでても面白いかは微妙。少なくとも入門には向かない。

『まんが道』★★★★★

 藤子不二雄(A)著。言わずと知れた傑作。引っ越しのために部屋を探してたら、2人で2畳に住んでたとか、4畳半が広く感じたとかいうエピソードが頭に浮かんだので。

『投資信託にだまされるな!本当に正しい投信の使い方』★★

 竹川美奈子著。まあ常識的にいい。

『社会生物学論争史―誰もが真理を擁護していた』★★★★

 ウリカ・セーゲルストローレ著。どこの大魔導師かエルフ王かという名前に圧倒されそうになるけど中身も重い。本当に興味のある人にしかおすすめしない。

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』★★★★

 マックス・ヴェーバー著。説明不要なほど超有名。

おまけ

 これ見て「解せぬ」以上の何かしらの感想を持てる人は、たぶんJoelの言うポインタが理解できる程度の能力を持つ人。ホントこの人のTASは異次元だな。

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2009 12/20

東方儚月抄~Silent Sinner in Blue. 底 (3) (IDコミックス REXコミックス)

 年賀状シーズンだなあと思ったら、急に気になってきた。ググれば死ぬほど既出の気がするが、あえてやる。

記号 意味
ぴったり
あり
苦しい
× いない
干支 記号 対象
ナズーリン
上白沢慧音
寅丸星
因幡てゐor鈴仙・優曇華院・イナバ
紅美鈴or永江衣玖
八坂神奈子or洩矢諏訪子
×
× マエリベリー・ハーン(メリープ
古明地さとりor古明地こいし
ミスティア・ローレライor射命丸文or霊烏路空
犬走椛
×

 羊と馬と猪がいないみたいだ。羊はともかく馬や猪は今後も出なさそうな気がする。どうすんだ。

おまけ

 すっかり寒くなりました。

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2009 8/29

信貴山縁起絵巻―躍動する絵に舌を巻く (アートセレクション)

 星蓮船での仏教の扱いに絡んで東方設定考察の続きを書きたいのだが、時間が取れないので、準備段階でできたネタをひとつ。

 早くも一部で星蓮船不遇キャラNo.1の座を確実視されている雲居一輪&雲山のテコ入れ企画。

 こいつらのデザインも、星蓮船のストーリーのモチーフとなっている国宝:信貴山縁起絵巻の2巻目である延喜加持の巻に登場する「剣の護法」(童子)から来ている。

 ……ううむ、すごい劇的ビフォーアフター。

 この剣の護法は毘沙門天の使者で、命蓮が法力で醍醐天皇の病を治したことを顕すために、雲に乗って宮中に現れる。剣の束を首に巻き、右手に剣、左手に索を持っている。前に転がっているのは輪宝。

 雲山はもちろん乗っている雲と入道雲からの連想であろう。一輪の方は、ぱっと見、髪の毛の見え具合が似ているぐらいでほとんど面影がない。だが、よく見ると頭巾に入った切れ込みと、スカートの白いギザギザ模様が、垂れ下がった剣の束を意匠化しているのではないかと思われる。

 笹型レーザーもしくはカッターナイフの刃のように見える帯状に繋がった弾ばかりを、しかも放射状に撃ってくる、という一輪本人(雲山ではなく)の攻撃パターンも、この剣を表しているのではないかと思われる。

 ついでにもう1人この絵巻から劇的ビフォーアフターしている人がいるのだが、こちらに触れると本題に入らざるを得なくなってしまうので後回し。画像だけ先に出来たので、せっかくなので貼っておく。

おまけ

 古美術つながり。

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2009 8/16

東方星蓮船

 ZUN氏の中で仏教がどんな扱いなのかすげー気になってたので、今回初めての東方シリーズリアルタイムプレイ。

 しかし、シューティングろくにやってない身なので、easyですら5面が越せない。仕方ないので、星をみる人さん恒例の無敵パッチを使ってプレイ。

 ネタバレ自粛した方がいい感じの時期なので内容には触れないが、面白かった。ついでに、

 の曲目ファイルと、

 で、音楽抜き出し。wav→mp3変換してiPodに入れる。

おまけ

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2009 1/26

東方儚月抄 Silent Sinner in Blue. 中 (2) (IDコミックス REXコミックス)

 第6回東方シリーズ人気投票ランキング発表動画のコメントで、

  • 下がったなあ。
  • いや新キャラが増える分下がるのは当たり前だよ。
  • つまりキープは実質上がってるよ。

 とかの話がループしっぱなしだったのでだんだん気になってきて、主要キャラの浮沈がよく分かるように独自基準で集計してみた。

主要キャラ相対順位変動ランキング

順位 名前 変動
1位 風見 幽香 △12.81
2位 秋 穣子 △11.94
3位 東風谷 早苗 △9.99
4位 秋 静葉 △8.88
5位 伊吹 萃香 △4.75
6位 河城 にとり △4.37
7位 八坂 神奈子 △4.28
8位 犬走 椛 △3.86
9位 藤原 妹紅 △2.96
10位 十六夜 咲夜 △2.27
11位 八雲 紫 △1.75
12位 岡崎 夢美 △1.62
13位 鍵山 雛 △1.46
14位 洩矢 諏訪子 △1.14
15位 アリス・マーガトロイド △0.97
16位 小野塚 小町 △0.95
17位 ルーミア △0.85
18位 レミリア・スカーレット △0.55
19位 森近 霖之助 △0.06
20位 博麗 霊夢 ±0.0
21位 紅 美鈴 ▼0.30
22位 大妖精 ▼0.41
23位 小悪魔 ▼0.45
24位 フランドール・スカーレット ▼0.61
25位 霧雨 魔理沙 ▼0.79
26位 チルノ ▼0.85
27位 リグル・ナイトバグ ▼0.97
28位 魂魄 妖夢 ▼1.26
29位 パチュリー・ノーレッジ ▼1.40
30位 鈴仙・優曇華院・イナバ ▼1.87
31位 レティ・ホワイトロック ▼2.17
32位 ルナチャイルド ▼2.92
33位 西行寺 幽々子 ▼3.01
34位 四季映姫・ヤマザナドゥ ▼3.21
35位 上白沢 慧音 ▼3.35
36位 宇佐見蓮子 ▼3.37
37位 蓬莱山 輝夜 ▼3.45
38位 メディスン・メランコリー ▼3.47
39位 魅魔 ▼3.51
40位 ミスティア・ローレライ ▼4.33
41位 メルラン・プリズムリバー ▼4.63
42位 八雲 藍 ▼4.69
43位 ▼4.75
44位 稗田 阿求 ▼4.81
45位 因幡 てゐ ▼4.85
46位 八意 永琳 ▼5.16
47位 神綺 ▼5.46
48位 ルナサ・プリズムリバー ▼6.05
49位 リリカ・プリズムリバー ▼7.03
50位 射命丸 文 ▼7.13
51位 リリーホワイト ▼8.61

解説

  • 第5回から第6回の変動を見ている。
    • 当然第6回で初登場のキャラは出ない。
    • 上位は前回と比べて相対的に人気が上がったキャラ。
    • 下位に行くほど前回に比べて相対的に人気が下がったキャラ。
  • 相対順位とは総キャラ数がちょうど100人のランキングのつもりで換算した順位。
    • その上で第5回と第6回の順位の差分を取っている。
    • だから2度とも1位の霊夢は±0。
    • つまり仮に2回とも総キャラ数100のランキングだったとしたら○○位ぐらい上がった(下がった)という程度の数値。
  • 主要キャラとは第6回のランキングでリリーホワイト以上のキャラとした。
    • 理由は元から下位のキャラは、わずかの票で変動が大きくなりすぎるため。
    • リリーホワイトが基準なのはWin版ゲーム登場キャラ中ドベだから。

おまけ

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2008 11/29

(本文とは無関係)

  • 引き分けはなし
  • 動画で一度や二度ぐらいしか見たことない旧作キャラでも無理矢理全部やる

 というルールで東方キャラソートをやってみた。個人的に知的属性に弱いのとテーマ曲千年幻想郷がかっこよすぎなのでトップはえーりん安定。

 次に主人公格の人間勢が固まる。魔理沙はあれだ。存在そのものが無敵を義務づけられた正主人公(霊夢)に対置される努力型の副主人公。ダイの大冒険でいうポップのポジションだな。偶然だけど職業も同じ魔法使いだし。こいつが人気あるのは必然。

 以前の東方考察のエントリを見直して自己分析すると、私はやはりNo.2ポジションの家老キャラが好きなようだ。地霊殿は一番身分高いさとりが4面にいるなど従来のパターンが当てはまらないが、No.2に一番近いのは燐だろうし。家老キャラで例外的に低いのは藍か? なぜだろう。私は九尾の狐が嫌いではないのに。うしおととらの白面とか大好きだし。正直わからない。

 人気が高くなるべくしてなるキャラがいる一方、低くなるべくしてなってしまう場合もあるように見える。今回お燐と黒猫属性が被った橙とか、厄とか毒とか抜きがたいマイナスイメージの属性を持つ雛、メディスン。バカの子キャラで反則的人気を誇るチルノと冷気属性がかぶっているレティとか。

順位 名前
1 八意永琳
2 霧雨魔理沙
3 博麗霊夢
4 十六夜咲夜
5 伊吹萃香
6 チルノ
7 紅美鈴
8 射命丸文
9 藤原妹紅
10 アリス・マーガトロイド
11 レミリア・スカーレット
12 火焔猫燐(お燐)
13 洩矢諏訪子
14 八雲紫
15 フランドール・スカーレット
16 古明地こいし
17 西行寺幽々子
18 魂魄妖夢
19 古明地さとり
20 因幡てゐ
21 宇佐見蓮子
22 マエリベリー・ハーン
23 東風谷早苗
24 河城にとり
25 小野塚小町
26 霊烏路空(おくう)
27 風見幽香
28 八坂神奈子
29 蓬莱山輝夜
30 永江衣玖
31 鈴仙・優曇華院・イナバ
32 パチュリー・ノーレッジ
33 八雲藍
33 稗田阿求
35 リグル・ナイトバグ
36 上白沢慧音
37 ミスティア・ローレライ
38 犬走椛
39 比那名居天子
40 四季映姫・ヤマザナドゥ
41 星熊勇儀
42 秋穣子
43 秋静葉
44 リリカ・プリズムリバー
45 メルラン・プリズムリバー
46 黒谷ヤマメ
47 きもけーね
48 岡崎夢美
49 カナ・アナベラル
50 ルーミア
51
52 上海人形
53 蓬莱人形
54 水橋パルスィ
55 ルナサ・プリズムリバー
56 リリーホワイト
57 森近霖之助
58 魅魔
59 アリス(ロリス)
60 神綺
61 スターサファイア
62 サニーミルク
63 ルナチャイルド
64 鍵山雛
65 小悪魔
66 キスメ
67 大妖精
68 メディスン・メランコリー
69 綿月豊姫
70 綿月依姫
71 レティ・ホワイトロック
72 小兎姫
73 霧雨 魔理沙(魔梨沙)
74 北白河ちゆり
75 朝倉理香子
76 ミミちゃん
77 レイラ・プリズムリバー
78 夢子
79 エレン
80 玄爺
81 マイ
82 名無し本読み妖怪(朱鷺子)
83 レイセン
84 博麗 靈夢
85 霧雨の親父さん
86 る〜こと
87 エリー
88 幽香
89 永遠亭の兎
90 オレンジ
91 夢月
92 幻月
93 サラ
94 ルイズ
95 くるみ
96 ユキ
97 大ガマ
98 紅魔館のメイド
99 魂魄妖忌
100 深山の大天狗
101 毛玉
102 梅霖の妖精
103 ツチノコ
104 明羅
105 里香
106 サリエル
107 コンガラ
108 キクリ
109 陰陽玉
110 シンギョク
111 エリス
112 ユウゲンマガン

おまけ

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2008 6/22

東方文花帖 ~ Bohemian Archive in Japanese Red

「バカ殿と家老」

 同じ場所で暮らしている各勢力*1には、主従・師匠と徒弟・上司と部下・式神とその使用者といったわりと厳格な封建関係がある。*2血縁関係がほとんど存在せず友人関係もゆるく殺伐としている代わりに、キャラ間の継続的な人間関係を構築しているのはこの封建的関係である。

根拠地 トップ ナンバー2 その部下・弟子・式神
紅魔館 レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
十六夜咲夜 紅美鈴
マヨヒガ 八雲紫 八雲藍
白玉楼 西行寺幽々子 魂魄妖夢
永遠亭 蓬莱山輝夜 八意永琳 鈴仙・優曇華院・イナバ
因幡てゐ
彼岸(?) 四季映姫・ヤマザナドゥ 小野塚小町
守矢の神社 八坂神奈子 洩矢諏訪子 東風谷早苗

 面白いのは月人勢力のナンバー2で、全体でもトップクラスの人気キャラと思われる八意永琳の設定に、「実は主である輝夜より強いのだが、常に彼女より下になるよう力をセーブしているらしい。」というのがあるところだ。

 これだけなら、単に八意永琳とキャラはそういう設定の持ち主だというだけの話かもしれないが、これを念頭に置いて各勢力のNo.2に注目して見ると、各勢力の人間関係の設定に規則性があるように見えてくる。

  • 吸血鬼勢力はトップの姉妹が子供*3だったり、少々気が触れてたりするので館の実務を仕切っているのはメイド長の十六夜咲夜。
  • 八雲家勢力トップの紫は1日12時間睡眠で冬は冬眠もする上に全体に面倒くさがりなので、普段は式神の藍に任せきり。
  • 幽霊勢力のトップ幽々子は脳天気な食いしんぼキャラ。庭師で警護役の妖夢は生真面目で純心な性格。
  • 月人勢力はトップの輝夜は不老不死の引きこもりニートで、本当は輝夜より強い永琳が補佐している。
  • 守矢の神様勢力は、古代の戦争に勝って諏訪子の土地を征服して形式的にトップに立ったのは神奈子。しかし古い信仰を消し去ることができなかったので、今でも実務として信仰を集めているのは諏訪子。

 「いざという時以外いまいち頼りないトップと、忠実で生真面目な性格のNo.2」、とでも要約できるパターンが、彼岸以外の全勢力にぴったり当てはまるように思われる。こうまで繰り返されるとさすがに偶然とも思えず、二次制作のギャグMADなどでも特によく見られる(ような気がする)構図であることから、作者が意識してやっているのかどうかわからないが、作者の嗜好のみに起因するものでもないように思える。

 「これはいったい何なんだろう?」としばらく考えた結果、どうも日本人が伝統的に微笑ましいものと見なしてきたある笑いの構図にしっくりきそうだと気がついた。すなわち古典落語から志村けんまでのバカ殿様とご家老という構図だ。幻想郷の設定がさびしくない限り積極的に孤立したいという欲求の反映であるのと同様、この構図も温情ある安定した封建体制に所属したいという欲求の反映であると考えるのは深読みしすぎだろうか。

「東方はシグルイなり」

シグルイ 3 (3) (チャンピオンREDコミックス)

 封建体制からの連想でいうと、結界の外部や勢力外部の人間に対しては皆割と無関心というか酷薄である。蓬莱山輝夜と藤原妹紅などは会う度に殺し合う仲*4だったり、八意永琳も月の使者を皆殺しにした過去があるらしいとか殺伐としたエピソードには事欠かない。

 そもそも妖怪連中は基本的に人食いであり、結界そのものの由来に関わる幻想郷の神レベルの妖怪:八雲紫もその例外ではなく、たまに外部の人間を神隠しにして食ってるとか。興味深い話だ。それがキャラの魅力を損なうものとは考えられていないことは明らかで、荒ぶる神の概念が生きている神道チックな世界観でなければ成り立たないだろう。

 ヒットした同人ゲーム繋がりでひぐらしと対比すると、ひぐらしはファッション和風で性根は洋風だったと思う。日本的な田舎を舞台としていても日本的封建的要素は「敵」であり、問題があったらフレンドとオープンにディスカッションして解決しよう。それでも駄目ならデモでも組織して政府に訴えようという実にアメリカンなメッセージ性を持つものだった。

 対して東方はファッション洋風で性根は和風と言えよう。確かにキャラデザインにも和装のものは多いが、むしろフランス人形みたいな洋装のものの方が多い。しかしその精神性は骨の髄まで、それこそまともに見つめると濃密さにむせそうになるほどの和風である。伊達に東方は名乗っていない。日本的な封建体制のグロテスクな側面を描ききってエンターテイメントにまで昇華することに成功したものとしては『シグルイ』がある(参考)が、ある意味それに匹敵するんじゃないかと思う。

「ゆっくりしていってね!!!」

 微妙に不細工な頭だけの東方キャラが何の脈絡もなく「ゆっくりしていってね!!!」を代表とする台詞を叫びつつ緩いことや酷いことを言ったりやったりする、その名も「ゆっくりしていってね」(通称ゆっくり)というネタが最近流行っている。これに関しても言えることが出てくる。

 よくできたゆっくりが時に殺人的な面白さになるのは、普段は華麗な衣装や楽曲にうまく隠されている(隠しておきたい)「緩さ・酷さの肯定」という東方のメッセージ性を、いきなり丸裸にして突きつけてくるものだからだろう。(一説によれば「脱衣」は最も原始的で純粋なギャグの形である。)

 そう考えれば、「ゆっくり」が他のネタ集団には全くと言っていいほど派生しない理由も納得がいく。「ボーカロイドでゆっくり」とか「アイマスでゆっくり」とかの派生ネタがすぐに大量に現れても不思議ではなさそうなのに、そうならないのは、元から「緩さ・酷さの肯定」というメッセージ性を隠していないものがそれをやってもあまり意味がないからだ。

まとめ

 こうして今回ちゃんと資料を読んでみてわかったのは、東方はキャラが1人を除いて全員可愛い女の子だとか、BGMが神だとかいう表面的な部分だけではなく、細かい設定まで現代日本人オタクの桃源郷となるべく実によく練られているということか。やはりヒットするものにはそれなりの理由があるのですな。

*1:概ねシューティングゲームとしての作品一本ごとのボスクラスのキャラに対応する。
*2:この原則に外れる主要キャラはおそらく、紅魔館に住んでいるがレミリアの配下ではなく友人とされているパチュリーのみ。
*3:500歳児(笑)。
*4:どっちも不老不死なので永遠に決着がつかない。

おまけ

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