経済

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2016年2月版

『反対進化』★★★★  エドモンド・ハミルトン著。おもろい。古さは否めないけど、粒ぞろい。 『「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する』★★  橘玲著。タイトルが悪い。副題の方が内容を表すには正しい。進化心理学や行動経済学が好きな人にはもう当たり前の内容だけど、簡単なまとめとしてはいいのでは。 『だれもが偽善者になる本当の理由』★★★★★  ロバート・クルツバン著。読んだの結...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2016年1月版

『大脱出――健康、お金、格差の起原』★  アンガス・ディートン著。ノーベル賞経由。とりわけ新しい知見はなかったが、いい。 『数学の大統一に挑む』★  エドワード・フレンケル著。NHK経由。ちょっとクセがあるが面白い。 『惡の華』★★  押見修造著。レンタルで全巻一気読み。アニメ未見。前半の変態大戦争は結構面白かったが、後半は狙いすぎて逆にありきたりみたいな。 『彼岸島』★★★★  松本光司著。みん...
政治経済社会

センディル・ムッライナタン エルダー・ シャフィール『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』

センディル・ムッライナタン著、エルダー・ シャフィール著。原題"SCARCITY: Why Having Too Little Means So Much"(『欠乏:なぜ少なすぎる分しか持たないことがそれほど多くのことを引き起こすのか』) 何かに集中すると、それ以外のことはおろそかになる 貧しいと、裕福な時よりも、やりくりを心配しなければならない 予測不能なトラブルによる被害は、それを吸収する余裕...
政治経済社会

エンリコ・モレッティ 『年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学』

原題"THE NEW GEOGRAPHY OF JOBS"(新しい職の地理学)。タイトルは煽りっぽいが、副題の『雇用とイノベーションの都市経済学』は、原題以上に内容をよく表している。  ネットが発達したからどこに居ようと関係がないというのは間違いで、顔を合わせることによる効果は大きいということ。  よい都市には良い職も良い人間も集まり、それがますます都市を良くするという好循環が働くという話。(もち...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年12月版

『リスクを取らないリスク』★★★  堀古英司著。ありがちな自己啓発本のような、いまいちそそらないタイトルだが、まともな経済・金融本。おすすめ。 『カエルを食べてしまえ!』★  ブライアン・トレーシー著。こちらこそありがちな自己啓発本だけど、的を絞っていてよい。 『ねずみに支配された島』★  ウィリアム・ソウルゼンバーグ著。『捕食者なき世界』と同著者。やはり思想的にはいけ好かないが、興味深いのは否定...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年11月版

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』★★★★  岸見一郎著、古賀史健著。源流というだけあってなかなか面白い。ほとんどは単なる自己啓発の屁理屈のように見える反面、自己欺瞞の考察として先進的な部分もあるように見える。 『2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』★  Hagex著。ちょっとおもろい。 『職業”振り込め詐欺”』★  NHKス...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年6月版

『アクロイド殺害事件』★★★★★  アガサ・クリスティ著。言わずと知れた古典。 『人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す』★★★  ルイジ・ジンガレス著。最近よくある感じのテーマだが、結構よい。あと著者の意図とは違うかもしれないが、イタリアってひどい国なんだなという印象が……。 『国盗り物語』★★  司馬遼太郎著。なぜかまだ読んでなかった。 『それでも金融はすばらしい: 人類最強の発明で世界...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年5月版

『さよならもいわずに』★  上野顕太郎著。何で知ったか忘れた。ひとつだけ注意としては、Kindle版では何か著作権の関係で歌詞がモザイクになっている箇所がある。 『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」』★★★★  ネイト・シルバー著。かなり面白い。内容についてはshorebird先生のところにお任せ。 書評 「シグナル&ノイズ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 『あ...