言葉

WEB情報通信

【悲報】なんかネット流行語化してる?【朗報】

久しぶりに言葉の話題。  ここ最近、主にまとめサイト界隈で、頭に【悲報】とか【朗報】とかつけるのが急速に流行っている印象がある。  おそらく今が最大瞬間風速で、すぐ流行は終わるだろうが、興味深い現象ではある。  ちょっと時代がかった印象がある――この流行以前に普通に使用したりされたりした記憶がほとんどない――大げさな言葉がネットのいかにもどーでもいいニュースに使われるギャップが受けてるんだろうと思...
文化芸術宗教

「俺には涙を流せないが」という日本語は何かおかしい気がする

Minecraftをプレイしながら、BGMとしてテレビの『ターミネーター2』を流していたら、最後の方のあるセリフだけが妙に意識に引っかかった。  人間がなぜ泣くのかわかった、俺には涙を流せないが  の、 俺には涙を流せないが  という部分だ。 俺には涙を流せないが △  は、どうしても日本語として何かおかしいように感じる。おかしくないように置き換えるなら、 俺には涙を流すことはできないが ○  だ...
文化芸術宗教

「句読点」ではなく「読句点」を使うことを提唱する

私は「句読点」という言葉を見るたびに一瞬混乱する。どちらが「句点」で、どちらが「読点」だったか?  混乱するといっても、もちろん間違えるという意味ではない。筆記式のテストであっても早押しクイズであっても、絶対に正解はする。  しかし、正解にたどり着くまでに、不当に長い時間がかかっているように感じるのだ。句読点が憶えにくいのはなぜか?  歴史的経緯で意味と内容が食い違ってしまって憶えにくくなっている...
政治経済社会

「無責任な純粋さ」

『健康帝国ナチス』に出てくる言葉。ヘルベルト・メルテンがどういう人かも、どういう文脈で言ったのかも知らないのだが、なかなかうまい言葉だと思う。ちょっと前に読んだ『平気でうそをつく人たち』とも共通する話。  要は「悪」と一口に言ってもいろいろあって、なにも北斗の拳のモヒカンがやるようなヒャッハー的わかりやすい悪ばかりではなく、もっと微妙・巧妙でしかもありふれた悪があるということ。  『平気でうそをつ...
日常の一コマ

「天は自ら助くるものを助く」

強者の論理っぽくてあまり好きな言葉ではないのだが、こう表現するしかない経験をした。  具体的に言うと、容易には取り戻せないアナログ情報をオペレーションミスでロストした。  ……と思ったら、後になって昔自分で別のところにスペアを保存していたのを発見したのだ。  ものすごく下らないことだけど、とてもうれしい。 おまけ  地獄から天国。第4回MMD杯本選はレベル高すぎて困る。 【ニコニコ動画】【第4回M...
科学技術哲学

考える葦

人間は自然のうちで最も弱い一茎の葦に過ぎない。しかしそれは考える葦である。これを押し潰すのに、宇宙全体は何も武装する必要はない。風のひと吹き、水のひとしずくも、これを殺すに十分である。しかし、宇宙がこれを押し潰すときにも、人間は、人間を殺すものよりも一層高貴であるだろう。なぜなら、人間は、自分が死ぬことを知っており、宇宙が人間の上に優越することを知っているからである。宇宙はそれらについては何も知ら...
文化芸術宗教

マニュアル・マニキュア・ペディキュア・ペデュアル

手本、つまり手引き書のことをマニュアル(manual)と言いますな。手動操作のことをマニュアル操作とも言います。手の爪に塗る化粧品をマニキュアと言いますが、もしかしたら「マニ」の部分が「手」という意味なのかいなと考えざるを得ませんな。  実は本当にそうで、ラテン語の「手」manusに由来するらしい。  足の爪に塗る化粧品はペディキュアだから、「ペディ」はたぶん「足」だろう。「足で操作する」に当たる...
科学技術哲学

ミシガンのネズミ

『神と科学は共存できるか? 』と『神は妄想である』の話も書きたいのだけどまだ書けてない。  本全体の主題とは関係なく、この「ミシガンのネズミ」という言葉は、これまでネット上の論争などを見ていてたまに言いたいと思っていた概念を簡潔に言い表す言葉として使えそうだからメモっておく。  広範な一般化はつねに、その境界に例外や「しかしながら」という微妙な領域を――主要な問題点の説得力を無効にすることなく、ま...