鳩山邦夫

政治経済社会

『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その7

「人の振り見て我が振り直せ」  (その6)朝日や毎日の記者たちがまったく分かっていなかったのと同様、死に神コラムを擁護した大半の日本の死刑反対派も、またわかってないと言わざるをえない。特に死に神コラムを擁護しながら「日本の死刑は土人の祭り」とか言って喜んでいた人々には失笑を禁じえない。  もちろん私は21世紀の人間なので、誰かが土人だからといってそれだけでバカにしたりはしない。だが、土人が土人を土...
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『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その6

「人類みな兄弟」  生命の絶対的尊厳性は一神教文化に基づいた概念であり、日本人は誰も本当には信じていない。これと同じ事が万人平等の概念についても言える。  一神教文化における万人平等は、よく知られているように神の下の平等だ。人間は千差万別かもしれないが、老いも若きも男も女も、無限大のGODの力の前には等しくゼロである。この究極の自己卑下と人命の絶対的尊厳性を両立させうるのも、またGODという究極の...
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『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その5

「ウェットとドライ」  だが、大臣が「日本の生命観は自然と共生であり、日本人はウエット」という持論を話し出したあたりから、分からなくなってきた。「死刑廃止論はドライでかさかさした人たちの考え。人の命を奪ったんですよ。何人奪っても死刑がない、そんなドライな世の中に私は生きたくない」 (特集ワイド:死刑執行13人 鳩山法相の死生観 - 毎日jp(毎日新聞))  さて、鳩山法相の言うウエットとドライは普...
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『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その4

「地獄の劫火」  「だって正義のために死んでもらっているわけでしょ。他人を無残に殺して生き延びていてはいけない、というのが日本の法律であり、世論だ」。熱弁は続く。「遺族は極刑を望んでいる。大部分は1日も早い死刑執行を願っている。一生忘れることのできない傷であっても、正義の実現により、墓前に報告できる。うちの家族を殺したから報いを受けたんだよ、と。そういう気持ちになろうとしているときに、死に神が連れ...
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『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その3

前回で日本の死刑の完成型を見たので、今度は死刑廃止の完成型を見てみようか。  私を含む大概の死刑廃止論者がロールモデルと考えているのは、すでに死刑を全廃しているEUだが、さすがと言おうか、以下の文章は死刑反対の論理をうまく要約していると言ってよい。 欧州連合は世界中で死刑制度が廃止されることを求めています 欧州連合(EU)は、世界のあらゆる国での死刑制度の廃止を目指して活動しています。この姿勢は、...
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『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その2

永世名人 羽生新名人。勝利 目前、極限までの緊張と集中力 からか、駒を持つ手が震え出す 凄み。またの名、将棋の神様。   × ×  永世死刑執行人 鳩山法相。 「自信と責任」に胸を張り、2 カ月間隔でゴーサイン出して新 記録達成。またの名、死に神。   × ×  永世官製談合人 品川局長。 官僚の、税金による、天下りの ためのを繰り返して出世栄達。 またの名、国民軽侮の疫病神。 (6/18 朝日新...