人狼のなく頃に 第1474話　『水沼貴史編』
短期シナリオ（初日開始時刻 23:00）

昭和５８年初夏、雛見沢村では今年も綿流し祭りが
始まろうとしていた。しかし祭りの賑わいの陰では、
すでに暗く静かに祟りの予兆が蠢き始めているのだった……。

若い頃は・サッカー選手を目指していました・葛西です

いやわたしの若い頃にサッカーなんてハイカラな競技が仕事として成立していたのかはともかくとして、一生懸命練習してたんですよ。
必殺シュートを撃とうとしてゴールポストに登っていたら試合場から永久追放されましたが。

そういえば昔はサッカーボールを蹴りながら登校していました。なんせボールは友達ですから。
三日に一度くらいは危ないからと駐在に説教されましたね。七日に一度くらいは車に轢かれました。友達と一緒に登校すると危険だという一例ですね。

隣の学校にライバルがいましてね。
彼に宣戦布告を叩きつけるために、サッカーボールに手紙を書いて、高台の上から彼の小学校へと向かってボールを思いっきり蹴りました。
もちろん途中で失速して、路上駐車してあったヤクザのベンツにぶつかったのも良い思い出です。全力で逃げましたよ。ボールを手紙代わりに使ったせいで名前が書いてあったので無駄でしたが。

そのライバルのチームが強くてね。
一点リードした後は攻めると見せかけてボールをただ回して時間稼ぎをするという、通称「とりかご」という技を使っている憎たらしいチームでした。子供心に「オフサイドじゃないか」と思いましたが何も出来なかった子供時代。いろいろありましたね戦時中は。

必殺シュートとかに憧れたりもしまして。
わざわざ沖縄まで行ってですね、荒波に向かってボールを蹴るというシュート練習を重ねました。
それで編み出したのがタイガーショット。まぁ思いっきり蹴るだけでただ速いシュートなんですけど。
この特訓のおかげで風邪をひいて全国大会には行けませんでした。

新必殺シュートを開発するために再度沖縄篭りとかもしてみまして。
荒波に向かってボールを蹴るどころか、地面に向かって蹴りつけたりもしてみました。
このようにして編み出した雷獣シュート、シュートの威力は増す、キーパーの手前で謎のホップをする、足首を痛めて全国大会には出場できないなど良いことずくめでした。

もちろんチームでの戦術開発にも怠りません。
「なだれ攻撃」という戦術を開発しました。
これはキャプテンであるわたしの合図でフィールドプレイヤー全員が雪崩のごとく敵ゴールへと突進し、無理やりゴールを奪うという素晴らしい攻撃力を誇る作戦でした。まぁ毎回カウンターされるんですが。もちろん全国大会には出場できません。

あとは顔面ディフェンスでしょうか。
知っていますか？　サッカーって顔面にだったらボールが当たってもセーフなんですよ。これを応用したのが顔面ディフェンス。
おかげで試合中は顔面でボールを受けまくり、鉄壁の守備を誇りました。鼻骨が折れた回数は数え切れません。

とかなんとかどうでも良い話題を喋っていても人は来ませんよね、とか独り言をつぶやいていたらいつの間にか古手さんがいらっしゃっていましたね。

グラサンと幼女……、素晴らしいシチュエーションですねウェッヘッへおじょうちゃん一人？　おじさんと良いことしない？

いやこの言い方だと下品に聞こえますね。
おじょうちゃん、という言い方だと相手を子供に見ている感じがしますね。実際子供ですが、大人の女性として扱ってあげたほうが良い気がします。

良いことしない？　という表現も抽象的過ぎるかもしれません。たとえば言葉はこのままでも、動作で何か示したほうが良いかもしれません。

あと笑い方が少々下品でしたね。
ということで再チャレンジ。

＞古手さん
ゲッヒッヒ、ヘイマドモアゼル……、おじさんと良いことしない？（爪楊枝を周辺に吐き散らかしつつ）

我ながら紳士過ぎて厭になりますね。
上を見るとヒゲグラサンだらけで産まれそうになります、じゃなくて吐きそうになります。なんでしょうこの感情は。まさかこれが恋。

残念っ、始まりませんでしたね。
そりゃそうだろうと思っているテレビの前のちびっ子もいるかと思いますが、期待に胸を高まらせる年頃なんです、ご了承ください。

さて、葛西は恋心を胸に旅立ちます。さようならさようなら、こんな遠い異国の土地でお別れするなんてほんとうに辛いッ！　葛西でした。

葛西さんの顔が並んでいると、何だか少しムサイですね。

む、と言うか私が居ない間に、古手さんに危機があったようです。
まさか今２人ともいらっしゃらないのは、葛西さんに連れ去られたとかでないといいんですが…。

ところで水沼貴史ってどなたでしょうか？
葛西さんの残していったメモを見ると、どうやらサッカーの関係の方のようですね。
私は残念ながらスポーツにはあまり詳しくないので、よく分かりませんが。
若い方の方がこういうことは詳しそうですね。

30分で残り12人という絶望的な状況のわけですが、こんなことでこのイリー挫けませんよ。
奇跡を起こすのは人、そして奇跡が起こるのがこの雛見沢なのですからね。
奇跡を願うのは医師らしくないかもしれませんが、医師だって時には奇跡を願ったっていい筈です。

しかし本音を言えば…葛西さんはずるいですね。
私だって沙都子ちゃんと２人っきりとか…いえ、いつも診療所では２人っきりですが、やはりこう別の場所でというのも趣きがあって…。

祭りから数日が経ちましたが村には何事も起きませんでした。
やはり噂は噂に過ぎなかったということでしょうか……。
村人たちはまた日々の平穏な暮らしへと戻っていきました。

第1474話 『水沼貴史編』　結果　0日目　大災害

キャラ	プレイヤー	結果
竜宮レナ [ 鬼 ]	JJ (d41d8cd9)	最後まで生き残る。
古手梨花 [ 人 ]	shiro (d41d8cd9)	最後まで生き残る。
入江京介 [ 人 ]	カナ (0c4cc1b7)	最後まで生き残る。
鷹野三四 [KOOL]	わかば (d41d8cd9)	最後まで生き残る。
大石蔵人 [ 人 ]	(d41d8cd9)	最後まで生き残る。
葛西辰由 [ 人 ]	ブリキの (d41d8cd9)	最後まで生き残る。
園崎魅音 [ 鬼 ]	(d41d8cd9)	最後まで生き残る。
園崎詩音 [ 人 ]	(d41d8cd9)	最後まで生き残る。
北条沙都子 [ 鬼 ]	(d41d8cd9)	最後まで生き残る。
北条悟史 [ 人 ]	(d41d8cd9)	最後まで生き残る。
前原圭一 [ 人 ]	はちみつ (d41d8cd9)	最後まで生き残る。
富竹ジロウ [ 人 ]	(d41d8cd9)	最後まで生き残る。
知恵留美子 [ 人 ]	Lizzie-borden (d41d8cd9)	最後まで生き残る。

うーん、やっぱりダメでしたか…。
私はほぼ短期しか参加できないので、何とか始まって欲しいものです。

共感割れだったのですね。

それにしても始まらないと敗北しました、と出るのですね。
廃村まで居たのは初めてですので、何だか新鮮な気分ですよ。

さて一人で呟いていても仕方ありませんし、そろそろ行きますかね。
次は皆さんで始められる未来を願って…。