政治経済社会

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『勝ち組』でなく『勝者』と言え

誰が言い出したのか知らないが『勝ち組』という言葉が嫌いだ。『負け組』はわかる。上の立場から十把一絡げにして見下すにも、同じ立場から傷を舐めあうにも便利でいい言葉だ。だが『勝ち組』というのはわからない。  勝っているという自信があるなら自分(あるいは我が社・我が国)は『勝者』だと言えばいいではないか。勝っている時にまで群れて安心したいという群衆心理を露骨に感じてしまって嫌なのである。もっとも、それだ...
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いわゆるアジア的やさしさ

『映像の世紀』再放送、ボロのビデオデッキのせいで第7集だけ録画し損ねたがやはり最高に面白かった。数ある名言の中でもポルポト様のお言葉は最高に怖い。実際に数百万人殺した人の言葉と知らなければジョークかと思ってしまいそうだが、これこそ共産主義の究極の理想の姿なのだ。 我々は独自の世界を建設している。新しい理想郷を建設するのである。 従って、伝統的な形をとる学校も病院もいらない。貨幣もいらない。 たとえ...
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『映像の世紀』再放送

総合で『映像の世紀』の再放送をやっている。本放送の時テレビにかじりついて観ていたものだった。ひたすら当時の映像と人物の証言を並べ続けるだけなのだが、歴史の重みとしか言いようのないものに圧倒される。  当時の映像以外の、オープニング映像やアイキャッチなどの映像センスも面白いし、音楽、とりわけメインテーマの『パリは燃えているか』が内容にぴったりマッチして最高である。私がテレビ番組のサントラなど買った(...
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思考停止番組『殺人コンピューターゲームと子供たち』

最近朝のNHKニュースぐらいしかテレビを観ない私だが、たまたまBS1でカナダ製作のテレビ番組を観た。題して『殺人コンピューターゲームと子供たち』。  タイトルを見れば内容は明らかだと思うので省略するが、こういう特定の政治目的に基づく番組というのは実に刺激的で面白い。背中にゾクゾクくるものがある。ためにする思考の不気味さだ。座右の書のひとつである『表現の自由を脅かすもの』(ジョナサン・ローチ)を読み...