おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2023年8月版 『因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか』★★★★ ジューディア・パール著、ダナ・マッケンジー著。超ウルトラ乱暴に一言に要約すると「AがBの原因であるというのは、Aに介入して任意に起こさせたり起こさせなかったりした時に、結果Bがそれに応じて変わるかどうかだ」ということ。当たり前のように聞こえるが、面白い。 『小学生の勉強は習慣が9割 自分から机に向かえる子になる科学的に正しいメソッド』★... 2023.8.24 おすすめ書評まとめ
おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2020年2月版 『すばらしい新世界』★★★ オルダス・ハクスリー著。『1984年』と並び称されるディストピアものだけど、そちらほど読んでる人いない印象ある。確かに今読んでも面白いのは『1984年』の方。こちらは、生まれつきの階級固定を除けば普通の現代社会じゃん、という印象になってしまうから、そのせいかも。 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学』★ ターリ・シャーロット著。特に目新しい話... 2020.2.8 おすすめ書評まとめ
おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2017年9月版 『シブサワ・コウ 0から1を創造する力』★★ シブサワ・コウ著。電ファミの記事がムチャクチャ面白かったので。やっぱり一代で大企業を築くような人は普通ではないな。 信長から乙女ゲームまで… シブサワ・コウとその妻が語るコーエー立志伝 「世界初ばかりだとユーザーに怒られた(笑)」 『すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く』★★ 鈴木紀之著。内容はshorebird先生にお任せ。 書評 「す... 2017.9.17 おすすめ書評まとめ
科学技術哲学 わいせつとは性が年配の男性にとって適切に管理されていない状態 歴史上「わいせつ」の要件を具体的に示しえたためしがない、というのはよく言われることで、それはそれで正しいと思われる。 だが進化心理学的視点に立てば「わいせつ」を過不足なく単純に定義することは容易だ。 性が社会≒権力≒年配の男性(の同盟)にとって適切に管理されていない状態 だ。そもそも具体的にどんな行為や表現であるかは問題ではないのだ。たとえば、 一夫一婦制は社会的にひとつの安定解だから、夫婦間... 2017.5.3 科学技術哲学
政治経済社会 「幼児にテレビを見せない」という呪術 幼児にテレビを見せてよいと思う というエントリを以前書いたが、最近もうひとつ別の要素も大きく関わっているのではないかと思うようになった。 これはニセ科学に騙されているとか不安商法に踊らされているというよりも――その要素は実際あると思うが――ある種の呪術であり、自ら信じたいのではないかと。 そのベースになる考え方はすでに一度書いている。 痴漢冤罪回避の呪文 子供の知的発育は非常に重大なことで... 2016.11.23 政治経済社会
科学技術哲学 マーティン・J・ブレイザー『失われてゆく、我々の内なる細菌』 失われてゆく、我々の内なる細菌:みすず書房 失われてゆく、我々の内なる細菌 - 楽園はこちら側 久々に単独エントリでおすすめしたくなった本。個別には、どれもすでに聞いたこともあるような話ではある。しかし、全部まとめて一貫して説明されると、わずかなりとも世界観を揺るがされるような話でもある。 アレルギーの衛生仮説はなんとなく外部の細菌・寄生虫ばかりに目が行っていたが、常在菌に関するものである可能... 2016.10.30 科学技術哲学
おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2016年1月版 『大脱出――健康、お金、格差の起原』★ アンガス・ディートン著。ノーベル賞経由。とりわけ新しい知見はなかったが、いい。 『数学の大統一に挑む』★ エドワード・フレンケル著。NHK経由。ちょっとクセがあるが面白い。 『惡の華』★★ 押見修造著。レンタルで全巻一気読み。アニメ未見。前半の変態大戦争は結構面白かったが、後半は狙いすぎて逆にありきたりみたいな。 『彼岸島』★★★★ 松本光司著。みん... 2016.1.25 おすすめ書評まとめ
おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2015年12月版 『反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか』★★★★★ ジョセフ・ヒース著、アンドルー・ポター著。話そのものは「ヒッピーからヤッピーへ」等のキーワードで知ってたし、元々批判的な人には当たり前な感じだけど、自身リベラルな人がこうやってまとめたところに価値があると思う。超おすすめ。 『ルールに従う―社会科学の規範理論序説』★★ ジョセフ・ヒース著。他のに比べて専門的。それだけ... 2015.12.14 おすすめ書評まとめ