経済

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年9月版

『プログラミング言語の基礎概念』★ 五十嵐淳著。教科書的。OCamlを使っているのが特徴。『WILLPOWER 意志力の科学』★★★★★ ロイ・バウマイスター著、ジョン・ティアニー著。とても面白くて役に立つ。バウマイスター他『Willpower:意志力の科学』:うーん、ヤル気の科学よりいいなあ。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」『インターネット財務情報システム―XML技術とXBRLデータ標準を用...
政治経済社会

ハイパーインフレではハイパーなことは何も起きていない

ハイパーインフレは色々な意味で目立つ経済現象である。近年ではジンバブエで発生してネタ化したことが記憶に新しい。だが、目立つ部分の大半は錯覚だ。見た目ほどハイパーなことが起きているわけではない。 金本位制の時代と違い、現代の通貨の価値を担保するものは発行する政府の信用のみである。また次の誰かが受け取ってくれるという信用がなければ、ただの紙以下である。 通貨の価値は政府の信用に比例するから、一定価値の...
政治経済社会

いつかの生産性の議論ってそんな難しい話だったのだろうか

ゴッドランドの経済学 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」 というエントリが好きで、今でも年に一度ぐらい読み返すんだが、そこから派生した生産性云々の議論ってそんなに難しい話だったのか? という疑問が毎回生じる。 マンキュー経済学の最初の10大原理で、第2原理:あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である。 というのがある。 オートメーション自動車工場や巨大発電所などの、単純な・絶対的な...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年7月版

『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』★★★ ガイ・ドイッチャー著。内容はshorebird先生の書評参照。著者の主張にはあまり同意できないし、著者の人格も尊敬できないが、言語トリビア集として面白いことは否定できない。書評 「言語が違えば,世界も違って見えるわけ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『知の逆転』★ ジャレド・ダイアモンド他著。ジャレド・ダイアモンド目当てだったんだけ...
それにつけても金のほしさよ

ケン・フィッシャー『投資家が大切にしたいたった3つの疑問』

ホッテントリメーカーで作ったかのような釣りタイトルにイラッ☆と来そうになったが、先入観に反して内容は極めてよかった。実際には間違っているが信じているものは何かあなたに見抜けて他人に見抜けないものは何か私の脳は自分を騙して何をしようとしているのか というのが、タイトルの3つの疑問。752ページもの大著だが、大意を2行で要約するとこうか。 インサイダー取引はもちろん違法であるが、他人が知らなくて自分が...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年5月版

『進撃の巨人』★★★★★ 諫山創著。アニメ化きっかけにちゃんと読んだら、なんだこれ。めちゃくちゃおもしれえじゃねえか!『アンベードカルの生涯』★ ダナンジャイ・キール著。恥ずかしながら最近まで名前も知らんかった。『謎のチェス指し人形「ターク」』★ トム・スタンデージ著。存在自体は昔から知ってたが、思ってたよりずっと高度なものだったようだ。『銀河パトロール隊―レンズマン・シリーズ〈1〉』★★★ E....
それにつけても金のほしさよ

キプロスの預金封鎖と同じ事は日本でも起きてるはずなんだが

キプロスの預金封鎖のニュースを説明するための思考実験。独自通貨を持つある国の政府が、いま世界に存在するのと同額のお金を発行するとしよう。 物理的存在としての紙幣に価値はないから、輪転機が回り終わった時点で、2倍の量が存在するようになったこのお金の価値は半分になっていなければならない(100%のインフレ)。 そして今や全紙幣の半分が政府の手元にあるので、これは事実上、世界中のあらゆるお金の半分を政府...
それにつけても金のほしさよ

なぜ私はマクドナルドでタダで食えるのか

マクドナルドの株主優待券が届いた。なぜ周りの人が代金を払っている中、私はマクドナルドでただで食べることができるのか? 本質的な部分だけ言えば、私の店だからだ。 私が生まれて初めて株式というものを意識したのは、ポール・バーホーベンの秀逸SF風刺映画『ロボコップ』における、「市政に文句があるならオムニ社の株を買えばいい。誰でも市の所有者になれる」 というようなセリフであったと思う。 株式というのは分割...