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文化芸術宗教

「句読点」ではなく「読句点」を使うことを提唱する

私は「句読点」という言葉を見るたびに一瞬混乱する。どちらが「句点」で、どちらが「読点」だったか?  混乱するといっても、もちろん間違えるという意味ではない。筆記式のテストであっても早押しクイズであっても、絶対に正解はする。  しかし、正解にたどり着くまでに、不当に長い時間がかかっているように感じるのだ。句読点が憶えにくいのはなぜか?  歴史的経緯で意味と内容が食い違ってしまって憶えにくくなっている...
おすすめ書評まとめ

書評在庫一掃セール2010年5月版

最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。  ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。 『「標準模型」の宇宙 現代物理の金字塔を楽しむ』★  ブルース・シューム著。ゲージ理論とか真面目に解説している一般書って貴重なのではないか...
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ショウペンハウエル『読書について 他二篇』

『思索』 『著作と文体』 『読書について』  ショウペンハウエルの三編を収録した薄い文庫本。引用はすべて『著作と文体』より。  書名は手紙のあて名にあたるべきものであるから、先ずその内容に興味を持ちそうな読者層に、その書物を送付する目的をもつはずのものである。だから、書名は独自の特徴をそなえるべきである。また短いことが書名の生命であるから、きわめて簡潔で含蓄豊かであるべきで、その上なるべくその本の...