それにつけても金のほしさよ

おすすめ書評まとめ

竹中正治小特集

最近すっかりファンになった竹中正治先生の小特集。 竹中正治ホームページ Masaharu Takenaka Amazon.co.jp: Max-Tさんのプロフィール 竹中正治の記事一覧 - BLOGOS(ブロゴス) 『今こそ知りたい資産運用のセオリー』★★★★★  竹中正治著。素晴らしい。内容がまともなのはもちろんだが、アリスのショートストーリーがなんとも言えない味出してる。すごく頭が良くて面白そ...
それにつけても金のほしさよ

ケン・フィッシャー『投資家が大切にしたいたった3つの疑問』

ホッテントリメーカーで作ったかのような釣りタイトルにイラッ☆と来そうになったが、先入観に反して内容は極めてよかった。 実際には間違っているが信じているものは何か あなたに見抜けて他人に見抜けないものは何か 私の脳は自分を騙して何をしようとしているのか  というのが、タイトルの3つの疑問。752ページもの大著だが、大意を2行で要約するとこうか。  インサイダー取引はもちろん違法であるが、他人が知らな...
それにつけても金のほしさよ

貨幣の一般受容性と『瓶の妖鬼』

完全に一致してはいないけど、寝かせていたネタにほぼ近い内容のページを見つけてしまったので紹介。 ケアウェとその妻コクアの物語  『瓶の妖鬼』は昔、子供版らしきものを読んでかなり印象に残っている。『ジキル博士とハイド氏』のスティーブンソンだけのことはある。この話とは関係なしにおすすめ。
それにつけても金のほしさよ

億超えトレーダーが絶対に教えたくない アベノミクス株投資の法則

最近RSSに入れてすごいと思っていたかぶ1000氏のブログで知って買ってみた。  装丁とタイトルからは、読めば読むほどバカになって損する典型的な駄目マネー本にしか見えないが、一定の成功を収めた個人の書いた記事とインタビューで主に構成されているので、今回だけは例外。  手法も得意分野も様々なので、私が真似できない、あるいはしたくないものも多いが、それも含めて非常に参考になった。  ひとつ思ったことは...
それにつけても金のほしさよ

キプロスの預金封鎖と同じ事は日本でも起きてるはずなんだが

キプロスの預金封鎖のニュースを説明するための思考実験。独自通貨を持つある国の政府が、いま世界に存在するのと同額のお金を発行するとしよう。  物理的存在としての紙幣に価値はないから、輪転機が回り終わった時点で、2倍の量が存在するようになったこのお金の価値は半分になっていなければならない(100%のインフレ)。  そして今や全紙幣の半分が政府の手元にあるので、これは事実上、世界中のあらゆるお金の半分を...
それにつけても金のほしさよ

なぜ私はマクドナルドでタダで食えるのか

マクドナルドの株主優待券が届いた。なぜ周りの人が代金を払っている中、私はマクドナルドでただで食べることができるのか? 本質的な部分だけ言えば、私の店だからだ。  私が生まれて初めて株式というものを意識したのは、ポール・バーホーベンの秀逸SF風刺映画『ロボコップ』における、 「市政に文句があるならオムニ社の株を買えばいい。誰でも市の所有者になれる」  というようなセリフであったと思う。  株式という...
それにつけても金のほしさよ

使用頻度で割る

以前、投資関連の本を読んでいる時に、  どんな良い資産でも高値で買ってしまえば悪い資産だし、大したことのない資産でも安値で買えれば良い資産だ。  というような話が出てきた。  確かにそうだ。ものが高いか安いかというのは相対的な問題だ。「それは何に対してか?」を考えずに言っても意味がない。  つまり額面上の金額は高くても、使用頻度が非常に高ければ、結果的に安い場合がある。  この代表はRealfor...
それにつけても金のほしさよ

×「思考は現実化する」○「考えもしないことは実現しない」

こういう本は経済関係の勉強をしていると嫌でも眼に入ってくるので少し読んだが、正直あまりにもオカルト過ぎて引く。  適度にオカルト的に生きている方が、実際に経済的成功に結びつく可能性は否定せんが。  「思考は現実化する」ではなく「考えもしないことは実現しない」ぐらいに言い換えれば、現実的な正しい教訓になりうるかもしれない。  地震や台風は自然現象だから、誰も考えなくても起きる時は起きる。交通事故は自...