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おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2020年9月版

『21世紀の啓蒙: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』★★★★★  スティーブン・ピンカー著。原題 "Enlightenment Now"(啓蒙を今)。素晴らしい。内容についてはshorebird先生にお任せ。 訳書情報 「21世紀の啓蒙」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革』★★★★★  エリック...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2020年6月版

コロナで図書館の貸し出しも停止してて読書も滞っている。 『恐竜の世界史』★  スティーブ・ブルサッテ著。内容はshorebird先生にお任せ。 書評 「恐竜の世界史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 『なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで』★★★  グレン・ハバード著、ティム・ケイン著。著者の財政への提言には賛成できないけど、レントシーカーが政治を歪め硬直させることが...
それにつけても金のほしさよ

水澤潤『花のタネは真夏に播くな ~日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学~』

竹田和平の本で面白かったのはこの一冊だけ。たぶん本人が書いてないからだろう。  他は「いかにも」な和製ビジネススピリチュアル本で、この表現で「ああそういうのね」とわかる人には必要なし。  逆に「何それ?」という人は「ああそういうのね」とわかるようになるためだけに一度読んどいてもいいかも。 おまけ  これはすごい。 【ニコニコ動画】Minecraft連続ドラマ「あしがる」第一話
WEB情報通信

ダグラス・C・メリル ジェイムズ・A・マーティン『グーグル時代の情報整理術』

なぜこんな今時どこの日本の老人でも書きそうな地味な邦題にしたし!!  たとえば、たとえばだが、 『グーグル情報最高責任者が教える人生を整理しつくす技術』  とかいうタイトルにしとけば、軽く20倍ぐらい売れたんじゃないか? いや、元々いくら売れてるか知らんし、普段そういう売らんかなのタイトル嫌いだけど、あまりにももったいないぞ。  まあ私のような公私共にIT入り浸りの人間にとっては、さほど目新しい話...
政治経済社会

レオ・バボータ『減らす技術 The Power of LESS』

非常に評判が良かったので借りたが、まあタイトルから予想される程度の内容。もうちょっと詳しく知りたければググって目次でも見れ。  とはいえ、この手の本の中では非常にレベルが高いのではないか。同系統のライフハック本とかビジネス本とかを数読みあさるような人は、これ一冊に絞った方がよさげ。  前からやろうと思っていたことだけど、これをきっかけに Twitterのフォロー数 RSSの購読数 ニコ動のウォッチ...
政治経済社会

トニー・ブザン『ザ・マインドマップ』

なんだか有名なので一応目ぐらい通しておくかと図書館で借りてきた。  本そのものはオススメしない。初っ端から脳が脳がと典型的なビジネス本的ノリ全開で、そういうもんだとわかってはいても好意的にはなれない。  「マインドマップは登録商標です」と高らかにうたっているので、望みどおり使ってやらん。こんなもん普通に「図」とか「絵」と呼べばいいのだ。  要するに、この本の主張は一行でまとめられる。 もっと紙に色...
WEB情報通信

石野純也『モバゲータウンがすごい理由 オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ』

私はオジサンだということがはっきりしました。本当にありがとうございました。……とか冗談言ってる場合ではない。本当にさっぱりわかっていなかった。  私は大学に入るまで携帯を持たなかったし、持ってからも通話・メール・カメラ以外の機能は全くと言っていいほど使わない。メールもPCが使えない時だけだ。 ITmedia News:絵文字も空気も読めません 10代がハマるSNS「モバゲータウン」を28歳(♀)が...
WEB情報通信

西村博之『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 巨大掲示板管理人のインターネット裏入門』

読んだ。面白い。内容的には特にどうということはないのだけど改めて思った。やはりひろゆき*1という人は本当に不思議だ。  いい加減な根拠でハチャメチャな思考をしているような時でも、結論としてはなぜか重要な部分を必要十分なだけ掴んでしまう。たとえばこの辺、  '70年代には、宇宙に行けばきっと何かあるはずだなど、無限の未来に対する無限の投資がありました。しかし、アメリカは国家として巨額の投資を行ったに...