読んだ。面白い。内容的には特にどうということはないのだけど改めて思った。やはりひろゆき*1という人は本当に不思議だ。
いい加減な根拠でハチャメチャな思考をしているような時でも、結論としてはなぜか重要な部分を必要十分なだけ掴んでしまう。たとえばこの辺、
’70年代には、宇宙に行けばきっと何かあるはずだなど、無限の未来に対する無限の投資がありました。しかし、アメリカは国家として巨額の投資を行ったにもかかわらず、最終的に何もないことに気づきNASAの予算は削減された。国家として、技術に投資を行うことが減ってしまったのです。この時点で、未来というものは科学的に何かを行うものではなくなってしまったのだと思っています。そうなると、今までどおりの日常が、今後何十年も続いていくいくだけなのではないでしょうか。
最後の一文以外はまったく寝言以外の何物でもないのだけど、最後の一文の持つ意味はなかなか深い。
本の他の部分で言っていることも考え合わせると、どういう根拠かわからないがここで書いたような感覚を持っているらしい。
「2ちゃんねるが巨大になったのは単に適切な時期に一番大きな掲示板だっただけ」とか、「裁判所に賠償を命じられても応じなければ取られない仕組みになっているから払わない」とかの発言に見られる異常なまでの達観はどういうバックボーンから生じたものなのだろうか。一度親の顔が見てみたい。*2
おまけ
世界市場というもの。
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