パンダの親指でキーボードを叩く話 その2

箱の裏

 グールドのエッセイ以来QWERTY脱却の機会をずっとうかがっていたのだが、実際に決意したのはUIEJへの就職の決まった5ヶ月ほど前である。

 ソフトウェア会社に就職するというのなら趣味もパソコン・仕事もパソコンとなり一日中パソコンに触っていることになるのだから、わずかでも効率が改善されるのなら大いに意味があるはずだからだ。

 乗り換える対象は慎重に選ばなければならない。せっかく苦労して移行したのに前より効率が悪いなどということになっては何をやっているのかわからないからだ。

 情報収集の末に熟慮を重ねて(?)最終的に選んだのがDvorak配列に改良を加えたDvorakJPDvoraker*1というソフトウェアを使って行う方式である。

 Dvorak配列とその日本語入力用拡張であるDvorakJP、その利点についてはこのあたりを参考にさせていただいた。それ以外にも単純にハードウェアによらずソフトウェアによる切り替えを行うことの利点が大きい。

  • キーボード本体が普通のものでもよい
  • ショートカットキー(言うまでもなくQWERTYを前提に割り振られている)だけ変えないことが可能
  • 他人がマシンを触るときにクリック一発でQWERTYに戻すことができる

 肝心の移行した感想は、速さでいうとさほどの違いはないが圧倒的に楽だ、というものである。そもそも最高速度で比べるのは間違っていると思っているので個人的には十分満足している。

 他人にも乗り換えをおすすめするかどうかはその人の環境による。おすすめできるのは『日本語とそれ以外(英文・プログラミング言語)の両方を毎日それなりの分量、自分専用のマシンで打つ人』に対してである。

 何らかの理由で他のマシンを触るのがメインであるという場合は移行そのものが困難であるし、日本語しか使わないという人には、私が今回は試していないもっと別の方式の中にもっとよいものがありそうな気がするからだ。(つづく)

*1:シェアウェア500円・ただしDvorakに変換する部分のみならばフリーで使える。

おまけ

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