アニメコミック

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花沢健吾『アイアムアヒーロー』

最近連続していい評判を聞くので、引っ越し準備の息抜きに、1巻を注文して読んだ。確かにすごく面白かった。  大急ぎで2巻も続けて注文しようと思ったらAmazonで品切れになってる。そりゃなるわな。死ぬほど使い古された題材に思えても、ちょっとした工夫と表現力次第でまたすごく面白くなる、という好例かもしれない。  何言ってもネタバレになりそうなので、曖昧な言い方しかできないが、 オカルト ホラー グロ ...
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荒川弘『百姓貴族』

荒川弘さんの農家エッセイ漫画『百姓貴族(1)』(新書館)が面白い - みやきち日記  経由で知る。これは確かに最高級に面白い。 もっと人を殺しましょう 神は細部に宿り給う  で以前注目したように、『鋼の錬金術師』は、現代少年マンガを薄く広く覆っている「不殺」的発想を一歩破って進んでいるように見える。  このことが、作者荒川弘の農家出身という属性に寄っているのではないかという考えは以前から持っていた...
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なんかリアル『野望の王国』な会話が聞こえた気がする

のでメモ。 橘:  もし暴力を全て否定するなら国家の秩序も否定しなければならない  なぜなら秩序を保つのは警察力という暴力機構にほかならないのだから  いい暴力と悪い暴力があるというならそのいい悪いは誰が決めるのか…  そんなことも考えず暴力はいかんなどと叫ぶことは自分を支配される側に置くのだということに どうして気づかぬのか 片岡:  大衆が暴力に対して女みたいなヒステリー症状を示す間は日本最大...
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なぜ日本のマンガ・アニメにはエセ神父ばっかり出てくるの?

という質問を受けたことがある。どんなシチュエーションで聞かれたかはよく憶えていない。(たしか『トライガン』の絶頂期だったので、おそらくニコラス・D・ウルフウッドを念頭に置いた質問と思われる。)  しかし、どう答えたかははっきり憶えている。私は「そりゃ本物の神父が出てきたらキモいからに決まってんだろ」と答えた。  その後、日本のマンガ・アニメにもわずかながら本物の神父は登場するようになった。代表的な...
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マルジャン・サトラピ『ペルセポリスI イランの少女マルジ』

イランの裕福でリベラルな家庭に生まれた女性の自伝的マンガ。これは最高に面白かった。つべこべ言わずにとにかく読め。この面白さは文章では伝えづらい。  雰囲気を見たければ映画版のトレーラーを。映画は未見だがなかなかよさそうだ。実際はトレーラーの印象よりもシリアス成分多めである。 【ニコニコ動画】ペルセポリス 予告  2巻も大急ぎで借りてきて続けて読んだが、1巻と比べるとあまり面白くない。1巻だけでもち...
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2009年版漫画ナツ100にエントリー

一度コミックおすすめランキングを作っておきたいと思っていたが、何か機会がないとなかなかやらないので、こちらの企画に参加させてもらう。 【こんなにも】漫画ナツ100【熱い夏】 - 酔拳の王 だんげの方  ゆっくり考慮できなかったので、作者名すら書いてないし、まだ絶対忘れているものがあるはず。  縛りなしとはいうものの海外・成年は自主的に除外している。歴史的・資料的価値は少ししか考慮してない。同作者・...
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プロットとは〈実は……〉である

ストーリーとプロットの違い  たまたま上のエントリに行き当たって思い出した話。  昔、創作の裏側というものになんとなく興味を持って、いろいろな本を読んでみたことがあった。その中で特に面白かったのが北村想『高校生のための実践作劇入門』という本で、プロットというものについての説明が印象に残っていた。  小林信彦さんという、作家であり、コラム批評家である才腕の書き手がそこんところを、うまく説明しています...
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ネウロ最終回

よりみち帳:さようなら、脳噛ネウロ(単行本派の人にはネタバレ。注意。)  終わりましたなー。最終回だからといって特にサプライズはなかったけど、何か書き残しておきたい気にさせるものがあった。WJでこんなにきれいに終わった作品は久しぶりだ。 おまけ  これの衝撃は忘れがたい。 【ニコニコ動画】魔人探偵脳噛ネウロOP flash【swf版】