心理

WEB情報通信

ニコ動のプレミアム会員を増やすにはVIP会員を新設すればいいと思う

何の本に載っていた話か忘れたが、こういうエピソードを憶えている。  そのビルでは「エレベーターが来るのが遅い」という苦情が絶えなかった。  ビルのオーナーはまずエンジニアに相談した。エンジニアは機械を改良してエレベーターの速度を改善した。しかし、苦情は減らなかった。  オーナーは次にプログラマに相談した。プログラマはエレベーターの動きを制御するプログラムに改良を加えもっと効率的に動くようにした。そ...
科学技術哲学

デーヴ・グロスマン ローレン・W・クリステンセン『「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム』

『戦場における人殺しの心理学』の実践編みたいな位置づけの本。前作と共通部分が多いので、普通の人は前作のみで十分かもしれない。逆に自衛隊員・警察官・SP・警備員・消防士といった職業の人は自腹切っても読むべきだと思う。  いや……自腹というか、配られて然るべきなんじゃないのか? そもそも日本の自衛隊や警察では、ちゃんとこういう最新の研究成果に基づいた教育と訓練が行われているのだろうか? 根拠はないが絶...
科学技術哲学

マッテオ・モッテルリーニ『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』

タイトルに経済と入ってはいるが、あまり経済には限定されていない。かといって散漫というわけでもなく、かえって人間の認知の偏り全般についての本としてうまくまとまっているように思える。  特にこれといって新しい話はないが、この分野に興味を持つきっかけとしていいかもしれない。かなりおすすめ。 おすすめ類書 おまけ  今やWiiでSFCソフトがダウンロード販売されてる時代。 【ニコニコ動画】スーパーファミコ...
政治経済社会

デーヴ・グロスマン『戦場における人殺しの心理学』

うーん、これは非常に面白かった。私なりの要約。  研究によると古今東西の兵士は想像以上に敵を殺せていない。というより殺そうとしていない。殺せても強烈なトラウマに悩んで社会不適合になったりする。それは人間には殺人に対する凄まじい心理的抵抗が存在するからだ。  そのような抵抗を持たない“生まれながらの兵士”も1%とか2%とかそんな割合で存在し、優秀な兵士となる。しかし多くの普通の兵士に敵を殺すことがで...
科学技術哲学

ドーナツの行列ラーメンのカオス

会長が言及している、写真のクリスピー・クリームの行列。  私もたまたま先週ここを通る機会があった。行列整理の人員まで出動していてえらい騒ぎであった。見たところ何の変哲もないドーナツ屋にしか見えない。  こんなに流行っているからには理由があるはずだと思いたくなるが、実はみんなが並んでいるから並んでいる以上の理由などないのかもしれない。  顕著な例を目撃したことがある。北海道に旅行した時、札幌のラーメ...