科学技術哲学 直感的分類カテゴリーにひとつだけ違反するものは流行る法則
パスカル・ボイヤー『神はなぜいるのか?』を読んでから、二つの観点が頭に残り続けている。宗教というのは極めて現状追認的なものであるということ。宗教的概念として受け入れ可能なものは、人間の持つ直感的な分類カテゴリーに違反するような属性が、ひとつだけ加わったものであることが多いということ。 前者は、多くの人が貧しく苦しかった過去の時代には苦難をよしとするような宗教が流行り、「人間には無限のエネルギーが備...