『戦場における人殺しの心理学』の実践編みたいな位置づけの本。前作と共通部分が多いので、普通の人は前作のみで十分かもしれない。逆に自衛隊員・警察官・SP・警備員・消防士といった職業の人は自腹切っても読むべきだと思う。
いや……自腹というか、配られて然るべきなんじゃないのか? そもそも日本の自衛隊や警察では、ちゃんとこういう最新の研究成果に基づいた教育と訓練が行われているのだろうか? 根拠はないが絶対行われてない気がする。
訓練による条件付けがいかに重要かということが繰り返し語られる。映画などでもよく描かれる「ミスだ。君は今死んだぞ!」という訓練は良くないようだ。実戦でも一発弾を受けた時点で「ああ俺は今死んだんだ……」と条件反射で行動をやめてしまうから。
逆に「何発撃たれようが息の根が止まるまで動き続けろ!」と訓練しなければならないらしい。そういう点は文字通りの“戦闘”とは無縁の人間にも、教育シーンなどに広く応用ができそうだ。
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