『生と死の自然史―進化を統べる酸素』の続編に当たる本。
- 真核生物とミトコンドリアの進化的起源
- 老化とフリーラジカルとミトコンドリアとの関わり
- 内温性(温血)生物のスケーリング則
など。前著からわずかの期間にも次々と知見がアップデートされている感があってとてもエキサイティングだ。老化に関しては統一的に予防や治療ができるようになる可能性が十分あるのは確からしい。現在のところは、
- 頭や体をよく使うようにすればするほど老化は遅れる
という経験的には当たり前のことが、なぜ当たり前なのかということがようやくわかってきたというところだろう。細胞自体が一生更新されない脳や筋肉を適度に働かせてなぜ効果があるのかというと、要はミトコンドリアに盛んな分裂≒淘汰を促して損傷をカバーすることになるからのようだ。
こちらも十分面白かったのでおすすめだが、細胞生物学の知識が多少ないと読みづらいのと、話の広がり的にも前著の方が面白そうなので、前著がまだの人はそちらから読んでほしい。
参考リンク
関連図書
おまけ
というわけで脳を刺激しよう。(感性によっては微グロ注意)
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