政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その7 「人の振り見て我が振り直せ」 (その6)朝日や毎日の記者たちがまったく分かっていなかったのと同様、死に神コラムを擁護した大半の日本の死刑反対派も、またわかってないと言わざるをえない。特に死に神コラムを擁護しながら「日本の死刑は土人の祭り」とか言って喜んでいた人々には失笑を禁じえない。 もちろん私は21世紀の人間なので、誰かが土人だからといってそれだけでバカにしたりはしない。だが、土人が土人を土... 2008.10.12 政治経済社会
政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その6 「人類みな兄弟」 生命の絶対的尊厳性は一神教文化に基づいた概念であり、日本人は誰も本当には信じていない。これと同じ事が万人平等の概念についても言える。 一神教文化における万人平等は、よく知られているように神の下の平等だ。人間は千差万別かもしれないが、老いも若きも男も女も、無限大のGODの力の前には等しくゼロである。この究極の自己卑下と人命の絶対的尊厳性を両立させうるのも、またGODという究極の... 2008.7.29 政治経済社会
政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その5 「ウェットとドライ」 だが、大臣が「日本の生命観は自然と共生であり、日本人はウエット」という持論を話し出したあたりから、分からなくなってきた。「死刑廃止論はドライでかさかさした人たちの考え。人の命を奪ったんですよ。何人奪っても死刑がない、そんなドライな世の中に私は生きたくない」 (特集ワイド:死刑執行13人 鳩山法相の死生観 - 毎日jp(毎日新聞)) さて、鳩山法相の言うウエットとドライは普... 2008.7.27 政治経済社会
政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その4 「地獄の劫火」 「だって正義のために死んでもらっているわけでしょ。他人を無残に殺して生き延びていてはいけない、というのが日本の法律であり、世論だ」。熱弁は続く。「遺族は極刑を望んでいる。大部分は1日も早い死刑執行を願っている。一生忘れることのできない傷であっても、正義の実現により、墓前に報告できる。うちの家族を殺したから報いを受けたんだよ、と。そういう気持ちになろうとしているときに、死に神が連れ... 2008.7.24 政治経済社会
政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その3 前回で日本の死刑の完成型を見たので、今度は死刑廃止の完成型を見てみようか。 私を含む大概の死刑廃止論者がロールモデルと考えているのは、すでに死刑を全廃しているEUだが、さすがと言おうか、以下の文章は死刑反対の論理をうまく要約していると言ってよい。 欧州連合は世界中で死刑制度が廃止されることを求めています 欧州連合(EU)は、世界のあらゆる国での死刑制度の廃止を目指して活動しています。この姿勢は、... 2008.7.23 政治経済社会
政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その2 永世名人 羽生新名人。勝利 目前、極限までの緊張と集中力 からか、駒を持つ手が震え出す 凄み。またの名、将棋の神様。 × × 永世死刑執行人 鳩山法相。 「自信と責任」に胸を張り、2 カ月間隔でゴーサイン出して新 記録達成。またの名、死に神。 × × 永世官製談合人 品川局長。 官僚の、税金による、天下りの ためのを繰り返して出世栄達。 またの名、国民軽侮の疫病神。 (6/18 朝日新... 2008.7.21 政治経済社会
政治経済社会 『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その1 予習用資料と前置き 死刑 - Wikipedia 死刑存廃問題 - Wikipedia 特集ワイド:死刑執行13人 鳩山法相の死生観 - 毎日jp(毎日新聞) 宮崎勤の死刑執行や朝日新聞の死に神コラムをきっかけに再燃している死刑問題。ガイア教シリーズの途中なので、これに中途半端に触れると「なんでも宗教で片づけようとすんなよ」とか誤読されるのが嫌で黙っていようと思ったのだが、そうもいかない気がして... 2008.7.20 政治経済社会
星新一の夢世界 星新一『悪への挑戦』 「みなさま。夕食もおすみになり、夜のひとときをおくつろぎのことと思います。ではこれより、正義にみちスリルに溢れる社会の連帯と向上のためのみなさまの番組、そして現実のドラマである〈悪への挑戦〉をお送りいたします。これは法律省のご協力と、スポンサーである……」 あたしはこの番組の熱烈なファン。もっとも、あたしだけじゃない。誰でも、どこでもそうなのだ。開始以来、ゴールデン・アワーのこの番組は驚異的な視... 2007.10.14 星新一の夢世界