言語

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年7月版

『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』★★★ ガイ・ドイッチャー著。内容はshorebird先生の書評参照。著者の主張にはあまり同意できないし、著者の人格も尊敬できないが、言語トリビア集として面白いことは否定できない。書評 「言語が違えば,世界も違って見えるわけ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『知の逆転』★ ジャレド・ダイアモンド他著。ジャレド・ダイアモンド目当てだったんだけ...
科学技術哲学

ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観』

以前読んで、間違ってもおすすめとは思えなかったのでそのままスルーしてたが、最近テレビでもやってたりしたのを見たので、一言だけ。 私は、これは良くてせいぜい単なる勇み足――チョムスキーやピンカーの言うとおり――である方にかなりの自信を持って賭ける。 その判断の根拠は言語学的なものではなく、端々から漏れでてくる著者の「高貴な野蛮人」的思想にある。21世紀にもなって「サモアの青春」かよと突っ込みたくなる...
WEB情報通信

世界の言語は統一される

予見しうる未来に、世界の言語、少なくともリンガフランカとしてのそれは、否が応でも統一されるだろう。 何に? 当然、世界で最もよく使われている言語に。 では、現在世界で最も多く使われている言語は何か? 言うまでもない。機械語だ。参考リンク動画:自分の声と顔で26か国語を話す通訳アバター技術、マイクロソフトがデモ - Engadget Japaneseおまけ【ニコニコ動画】アニメのタイトルを再翻訳して...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2011年6月版

『悩ましい翻訳語―科学用語の由来と誤訳』★ 垂水雄二著。いやエロい意味ではなく。「ギニア豚」って何でしょう?書評 「悩ましい翻訳語」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『虫歯になる人、ならない人』★★★ 西川義昌著、白石拓著。合言葉は「歯は臓器」。コンパクトでいい感じ。自分の将来の健康のためにも、小さい子供がいる人は子供のためにも、おすすめ。『知覚は幻 ラマチャンドランが語る錯覚の脳...
科学技術哲学

ひらか゛なすいしょう問題についての概略

将来書こうと思っているテーマだったのだが、何年後になるかわからないので、概略だけでも先に書いておこうと思う。 ほぼ以前Twitterでつぶやいたものを清書したのみである。 過去の漢字廃止論の経緯などには全く関心がないため、ここで言う「ひらがなすいしょう論」は「漢字廃止論」と必ずしも同一ではなく、現在ネット上で広まっている漢字を廃止ないしは減少させてひらがなで日本語を表記すべきという主張 ぐらいの意...
政治経済社会

「差別語」の言い換えはイタチごっこではなく赤の女王と考えるべき

忙しくて長いの書く時間がないので没ネタ発掘計画その一。差別のマッチポンプ | LUNATIC PROPHET そんなふうに考えていた時期が私にもあった。つまり、 「差別語」の言い換えなどというのは、事なかれ主義によって無駄なコストを増やしているだけであり、差別の解消には全く繋がらない。事なかれ主義からではなく真に差別に反対する心ある人ならば、できる限りそのような言い換えには反対すべきだ。 と思って...
日常の一コマ

松澤喜好『英語耳 発音ができるとリスニングができる』

『英語上達完全マップ』にはなかった内容で、かつやっておいた方が良さそうだと思った分野は、発音の復習。 作者の語りや最後の歌の部分は無視して、2章から5章のみの利用。確かに発音も聞き分けも結構できるようになってきたように思える。 余談だが、舌の位置を意識しながらやっていると、音声言語は耳で聞き取ることのできる舌・唇・喉のジェスチャーであるという説が、ますます納得できるような気分になってくる。おまけ【...
科学技術哲学

マイケル・コーバリス『言葉は身振りから進化した―進化心理学が探る言語の起源』

言語の起源については大昔から、神話的なものから、こんなのみたいに多少は実証的なものまで、いろいろな説があったわけだが、それが「音声」言語であることは、比較的近代になるまで自明のことと思われていた。 しかし最近は、音声言語より先に手話のようなジェスチャー言語が先にあったのではないかと思われている。この説はわりとよく聞いていて正しそうだと思っていたが、これ一本に絞った本は初めて。 声と言語は同じではな...