政治経済社会 マルク・レビンソン『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』 コンテナ輸送というものは、あまりにも見慣れすぎていて、随分昔からあったことのように思ってしまうが、現代的な意味でのコンテナ輸送は、実はたかだかここ半世紀程度のものに過ぎないらしい。 昔の海上輸送では、小分けの荷物を沖仲仕と呼ばれる男達が毎回毎回積み方を工夫しながら、いちいち積み下ろししていた。時間がかかる上に、荷抜きと呼ばれる盗みも横行していた。 コンテナ化はこれらの欠点を解消し、輸送コストを... 2011.4.10 政治経済社会