2011 9/26

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

 久々にグレッグ・イーガン。様々な時期の作品を集めた短編集。

 後に『ディアスポラ』の一部になった『ワンの絨毯』が、単体でもやっぱり群を抜いた出来。他は正直微妙。

 まあそれでも届いた途端に一気読みしちゃうぐらいには面白いのだが。

  • 「クリスタルの夜」
  • 「エキストラ」
  • 「暗黒整数」
  • 「グローリー」
  • 「ワンの絨毯」
  • 「プランク・ダイヴ」
  • 「伝播」

おまけ

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2011 7/28

復活の日 (ハルキ文庫)

小松左京さんが死去 「日本沈没」「復活の日」

 「日本沈没」「復活の日」などのベストセラーで知られ、日本SF小説界の第一人者である作家の小松左京(こまつ・さきょう、本名・實=みのる)さんが、26日午後4時36分、肺炎のため、死去した。80歳だった。葬儀・告別式は親族で済ませた。

 1931年、大阪市生まれ。京都大文学部卒。在学中に漫画を描き、同人誌などに小説を発表する。作家の故高橋和巳とは学生時代からの同人誌仲間で、ライバルだった。

 ラジオのニュース漫才の台本を執筆する一方、米国のSF小説に影響を受け、61年、「SFマガジン」のコンテストで「地には平和を」が入選。以後、生物兵器ウイルスと核戦争による人類滅亡を描いた「復活の日」や社会性の強い「日本アパッチ族」「終わりなき負債」、超能力者スパイをめぐる活劇「エスパイ」、第6回SF大賞を受賞した「首都消失」など多くの話題作を送り出した。

(asahi.com(朝日新聞社):小松左京さんが死去 「日本沈没」「復活の日」 – おくやみ・訃報)

 ううむ、星新一筒井康隆との御三家の中では一番印象は薄いけど、やはりちょっとは感慨がある。

 以前言及したショートショートは小松左京だと記憶してるんだけど、自信がないなあ。この機会にチェックしようか。

2011/07/30追記

 調べた。小松左京で合ってた。

『まぼろしの二十一世紀』(六八・八・一六「週刊朝日」掲載)

 だそうな。

おまけ

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2011 6/18

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値判断そのものの自明性が疑われない中で、藪の中のようなインタビュー的構成をとることで「多様な意見がある」とみせかけながらその全部が「悪平等を求める(戯画化された)フェミニスト」をバカにすることを媒介にしてつながっていることです。

(Twitter / @hokusyu82: 「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値 … )

 という感想がたまたま目に入ったけど、『顔の美醜について』って、そんな話だったっけなあ。これが「美醜という価値判断そのものの自明性が疑われない」話だというなら、どんな話なら疑う話なんだ。

 いま手元に本がないし、細かく覚えてないが、「悪平等を求める(戯画化された)フェミニスト」は確かに出てきたかもしれない。

 しかし、作品全体としては『カリー』を支持する側にはっきり好意的で、作者自身の主張はむしろそちらに近いものだった、というのが私の記憶だが。

 そもそも脳の顔の美醜判断モジュールを麻痺させる装置(≒美醜に進化心理学的根拠がある)というアイデア自体が気に食わない、という話なら、まあ一応理解はできるが。どうにもしてあげられない一つの意見として。

おまけ

 顔の美醜以前の問題について。

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2011 6/16

しんはつめいじどうぽちぽちき

 で探していた本だが、たまたまAmazonの中古で売っているのを見かけたので思わず買ってしまった。

 絵はまったく忘れてしまっていたが、ストーリーは記憶にあったものと寸分違わず同じだった。

 わずかに違ったのは、新聞広告は『一番多かった予想をした人の中から抽選で賞金を出す』というものだったこと。『一番多かった予想の通りに作ったのだ』というのは、発売後に主人公の父親が言ったことだった。ちなみに、装置を売り出す会社は「銀河科学産業株式会社」だった。

 しかし、絵を完全に忘れてもここまで細かくストーリーを覚えていたということは、よほど印象が強かったのだろう。今読んでも面白いと思う。

おまけ

 関係ないけど主人公すごいリーゼント。

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2011 6/5

ターミネーター2 エクストリーム・エディション (初回限定生産) [DVD]

 Minecraftをプレイしながら、BGMとしてテレビの『ターミネーター2』流していたら、最後の方のあるセリフだけが妙に意識に引っかかった。

 人間がなぜ泣くのかわかった、俺には涙を流せないが

 の、

  • 俺には涙を流せないが

 という部分だ。

  • 俺には涙を流せないが △

 は、どうしても日本語として何かおかしいように感じる。おかしくないように置き換えるなら、

  • 俺には涙を流すことはできないが ○

 だろうか。

  • 俺には涙は流せないが ○
  • 俺は涙を流せないが ○
  • 俺は涙は流せないが ○

 でも、微妙なニュアンスの違いはあっても、おかしくはない。

  • 俺には涙を流せないが △
  • 俺には人を殺せないが △
  • 俺には涙を流すことはできないが ○
  • 俺には人を殺すことはできないが ○

 という具合に、話題を変えても結果は変わらないので、意味的なものというよりは、文法的なもののように思われる。しかし、どうしてもきっちりした説明はできない。

 誰か日本語文法に詳しい人はいないだろうか? この日本語がおかしい理由、あるいはおかしくない理由を、ズバッと説明してほしい。気になって仕方がない。

追記

 早速だが、Twitterで言語学者の田川拓海先生から、

日本語文法の研究では「〜に(は)〜を 状態述語」という格パターン(組み合わせ)がダメだということは古くから指摘され、おおよそ事実として受け入れられています。とりあえず。

 というツイートをいただいたので、私の感覚がおかしいだけというわけではないようだ。

おまけ

 おかしい日本語つながり。

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2011 3/30

ボッコちゃん (新潮文庫)

 停電と星新一でまず思い出したのは『感謝の日々』なのだが、他にもう2編だけ思い出せるものがある。

 一つはこれ、

 便利な文明生活を営んでいる夫婦が、謎の原因で停電した途端、何もできずにあっさり凍死してしまう。ペットの猿だけが平気で生き延びている。

 というだけで、特に名作とは思わないのだが「電気が絶たれた時の文明生活の脆弱性」というテーマは、まさに今タイムリーだと思う。

 もう一つは、以前も紹介したが『声の網』の中の、コンピューターがわざと大停電という事件を引き起こし、普段は表に現れない人々の性格データを採取する、というシークエンス。

 今回の震災と原発の件は、別にコンピューターの陰謀ではないけれども、結果的にいろいろな人の、普段は絶対に表に現れない本性を覗き見ることはできた気がする。

おまけ

 凍死つながり。(ややホラー注意)

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2011 3/16

ひとにぎりの未来 (新潮文庫)

 完全自動操縦の自動車、壁一面のテレビ電話、脳波を読み取って勝手に食べたい料理を作ってくれる自動調理器、なんでも揃っている便利な世界。

 三ヶ月に一度の「休電日」には全ての電気が止まり、皆電気のありがたさに感謝する。半年に一度の「無保険の日」にはあらゆる保険が効かなくなり、皆保険制度のありがたさに感謝する。

 そして、年に一度の「法律感謝の日」には刑法も停止されるので、皆武装して家に閉じこもる。その日の終わりには心から文明社会のありがたさに感謝する……。

 計画停電で思い出したのは、この話。意図的にやってないだけで実質的にほとんどこの通りのような気が。

おまけ

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2011 2/8

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

 以前紹介したもののカラー版。

 色に関係する部分が加わった他、これまでと同内容のページもカラーで表現されている。今から買うならこちらの方がいいだろう。

 これは本当に役に立つのでおすすめ。実際、自分がこのブログのテンプレートをカスタマイズしたときなどにも、いろいろ参考になった。

おまけ

 なんとなく。

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