文化芸術宗教

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アンディ・ウィアー『火星の人』

結構前から存在だけは知ってたが、今まで読んでなかったのは不覚。無茶苦茶面白い。そりゃ速攻映画化もするわ。  ただ映画でこの小説の良さを再現するのはどんなに頑張っても不可能だろう。よくありそうな感動もののになってしまう可能性大。
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グレッグ・イーガン『白熱光』

すぐ買ったのになぜかしばらく積んでいた。読んでみたらかなり面白かった。イーガンの長編の中でも、これまで一番好きだった『ディアスポラ』に匹敵する面白さ。  あえてケチをつけるなら面白いだけ、ということか。アイデンティティとは何かというイーガン作品に通底してきたテーマがやや薄いのと、これまでと比べて若干オリジナリティに欠けるという点で『ディアスポラ』には及ばないかも。  表面的には『竜の卵』っぽいが、...
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オスプレイって絶対名前が悪いと思う

私が初めて指摘するわけではないだろうが、オスプレイって絶対名前が悪いと思う。男がふざけて遊んでるようにしか聞こえん。ピンポイントでイメージ最悪すぎる。  カラテオドリの原理を習うと踊る空手家が思い浮かぶし、マイコプラズマと聞くと放電する舞妓さんが出てくるし、デデキント切断と聞くと出目金がちょん切れるような気がする。  日本語を使っている以上、こうした直感的な連想を止めることは不可能だ。意識して心臓...
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ヨブ記の肝は『公正世界信念』の否定

『公正世界信念』のTweetについて、社会心理学者からの疑問 - Togetter ヨブ記タグについて - 東瀛倭族拝天朝  1を見て2を思い出し、見に行ったが、消えてしまっている。リンクはInternet Archiveに張っておく。  伝統宗教というのは一見古臭くて不合理に見える。見えるというか、もちろんある意味ではその通りである。  しかし、もっと古くから存在する――進化心理学的な意味で――...
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ジェイムズ・P・ホーガン『巨人たちの星』

ガイア教の天使クジラで使おうかと思ってメモしたが割愛された部分。ただ削除して熱にしてしまうのはもったいないので関連エントリとして公開しておこう。  1981年のSF小説。本筋とは特に関係のない半ページほどの挿話にすぎないが、水生類人猿説が事実だったことになっている。  ところが、映像で再現されたミネルヴァの歴史には、地球の人類学者がかつて想像もしなかったようなくだりがあった。初期の類人猿は陸上の肉...
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ジョン・ウィンダム『トリフィド時代―食人植物の恐怖』

SF一般教養として名前と概要は知っていたが、読んだのは初めて。  あまりにも現代的なので驚いた。仮に「最近封切られたハリウッド映画のノベライズです」といって読まされても「あんまり新しさがないなあ」と思うだけでそんなに違和感がないほどだ。古典というに相応しい。 おまけ 【ニコニコ動画】人類SOS! Part1
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Bernard Smith “The Ring”

多読用の語彙制限本として、 英語上達完全マップを10ヶ月やってみた  でオススメだったので買ったもの。  これはメチャメチャ面白かった。英語云々関係なしに短編ミステリサスペンスとして非常にレベルが高い。Amazon含めどこのレビューでも高評価なのも頷ける。 おまけ  指輪→サウロン。MMD杯はいまだに毎回レベル上がって面白い。 【ニコニコ動画】【第8回MMD杯本選】MMDDFF【FF再現バトル】
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小松左京死去

小松左京さんが死去 「日本沈没」「復活の日」  「日本沈没」「復活の日」などのベストセラーで知られ、日本SF小説界の第一人者である作家の小松左京(こまつ・さきょう、本名・實=みのる)さんが、26日午後4時36分、肺炎のため、死去した。80歳だった。葬儀・告別式は親族で済ませた。  1931年、大阪市生まれ。京都大文学部卒。在学中に漫画を描き、同人誌などに小説を発表する。作家の故高橋和巳とは学生時代...