文化芸術宗教

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テッド・チャン『顔の美醜について』について

「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値判断そのものの自明性が疑われない中で、藪の中のようなインタビュー的構成をとることで「多様な意見がある」とみせかけながらその全部が「悪平等を求める(戯画化された)フェミニスト」をバカにすることを媒介にしてつながっていることです。 (Twitter / @hokusyu82: 「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値 ... )  という...
文化芸術宗教

北川幸比古『しんはつめいじどうぽちぽちき』

『自動ぽちぽち機』というタイトルの童話知りませんか?  で探していた本だが、たまたまAmazonの中古で売っているのを見かけたので思わず買ってしまった。  絵はまったく忘れてしまっていたが、ストーリーは記憶にあったものと寸分違わず同じだった。  わずかに違ったのは、新聞広告は『一番多かった予想をした人の中から抽選で賞金を出す』というものだったこと。『一番多かった予想の通りに作ったのだ』というのは、...
文化芸術宗教

「俺には涙を流せないが」という日本語は何かおかしい気がする

Minecraftをプレイしながら、BGMとしてテレビの『ターミネーター2』を流していたら、最後の方のあるセリフだけが妙に意識に引っかかった。  人間がなぜ泣くのかわかった、俺には涙を流せないが  の、 俺には涙を流せないが  という部分だ。 俺には涙を流せないが △  は、どうしても日本語として何かおかしいように感じる。おかしくないように置き換えるなら、 俺には涙を流すことはできないが ○  だ...
星新一の夢世界

星新一『冬の蝶』

停電と星新一でまず思い出したのは『感謝の日々』なのだが、他にもう2編だけ思い出せるものがある。  一つはこれ、  便利な文明生活を営んでいる夫婦が、謎の原因で停電した途端、何もできずにあっさり凍死してしまう。ペットの猿だけが平気で生き延びている。  というだけで、特に名作とは思わないのだが「電気が絶たれた時の文明生活の脆弱性」というテーマは、まさに今タイムリーだと思う。  もう一つは、以前も紹介し...
星新一の夢世界

星新一『感謝の日々』

完全自動操縦の自動車、壁一面のテレビ電話、脳波を読み取って勝手に食べたい料理を作ってくれる自動調理器、なんでも揃っている便利な世界。  三ヶ月に一度の「休電日」には全ての電気が止まり、皆電気のありがたさに感謝する。半年に一度の「無保険の日」にはあらゆる保険が効かなくなり、皆保険制度のありがたさに感謝する。  そして、年に一度の「法律感謝の日」には刑法も停止されるので、皆武装して家に閉じこもる。その...
文化芸術宗教

ロビン・ウィリアムズ『ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版] 』

以前紹介したもののカラー版。  色に関係する部分が加わった他、これまでと同内容のページもカラーで表現されている。今から買うならこちらの方がいいだろう。  これは本当に役に立つのでおすすめ。実際、自分がこのブログのテンプレートをカスタマイズしたときなどにも、いろいろ参考になった。 おまけ  なんとなく。 【ニコニコ動画】クインティ BGM集
文化芸術宗教

もし戦争がなかったら、ピカソはゲルニカを作れただろうか?

という某氏のつぶやきから思い出した話。  むかし星新一で、一行で要約するなら、 悲しい歌を作らせて鑑賞するためだけに虐げられている星  というショートショート*1があって、ずいぶん長い間悩んだ記憶がある。  悲惨とか不正からしか生まれ得ない芸術というものはあるのか? あるとしたらそれを求めるべきなのか? あるいはそれを求めることは許容されるのか?  現時点での私の答えは 「あるかもしれないが、その...
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24時間表記からAM・PM表記への変換

時刻をam/pmの表記に変換しなければならない機会があったのだが、ググったりWikipediaで午前と午後を調べたりしても、いまいち確信が持てない。  最終的に一番信用できるソースとしてたどり着いたのは、グーグル神様と双璧を為すもう一柱の現代の神、神アプリExcel。  エクセル神様のご託宣は以下の通り。なるほどAM/PMだと0時というものはないのね。12:30 AMという表記はかなり奇妙な印象を...