文化芸術宗教

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「句読点」ではなく「読句点」を使うことを提唱する

私は「句読点」という言葉を見るたびに一瞬混乱する。どちらが「句点」で、どちらが「読点」だったか?  混乱するといっても、もちろん間違えるという意味ではない。筆記式のテストであっても早押しクイズであっても、絶対に正解はする。  しかし、正解にたどり着くまでに、不当に長い時間がかかっているように感じるのだ。句読点が憶えにくいのはなぜか?  歴史的経緯で意味と内容が食い違ってしまって憶えにくくなっている...
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デイヴィッド・エディングス『ベルガリアード物語』

確か誰かが褒めてたので、旅行中に読んでいた本。言わばアメリカのファンタジー系ラノベ。いま調べたら、出たのはちょうどロードス島戦記よりわずかに前の時代らしい。  面白いかつまらないかと言ったら、もちろん面白い。ただ、女性と東洋人の扱いが、一貫して余りと言えば余りにアメリカンなのが引っかかる。  ハリポタはやっぱりイギリスっぽかったし、ファンタジーだといっても――あるいは、だからこそ――国柄というのは...
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西尾維新『化物語』『傷物語』『偽物語』

ラノベ補強計画の一環として西尾維新に再チャレンジ。以前カタカナ8文字のシリーズに挑戦しかけ、数ページも耐えられずに投げた記憶があるが、こっちのシリーズは読めた。  時事ネタ・他作品ネタ・メタネタが多いのが予想外だったが、この独特の言語センス・ギャグセンスは嫌いではない。  基本的に最初から最強で、都合のいい女の子に囲まれ常時セクハラしまくり、いい人だというだけで好かれまくる。男性キャラは基本的に性...
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ジェイムズ・P・ホーガン死去

SF作家ジェイムズ・P・ホーガン 逝去|お知らせ|東京創元社 SF Site News ≫ Obituary: James P. Hogan  『星を継ぐもの』は最近しんざきさんもおすすめしてたように、SFオールタイムベストに数える人も多い傑作。  私もオススメできるのは、まず『星を継ぐもの』を含む「巨人たちの星」シリーズ3部作。ただし、このシリーズは後に行くごとに急速につまらなくなっていく。(最...
おすすめ書評まとめ

貴志祐介小特集

『新世界より』がめちゃくちゃ面白かったので、作者つながりで読んでいた、貴志祐介特集。比肩するほどのものはなかったけど、まったくの外れもない。 『天使の囀り』★★★  これだけは寄生虫つながりで前から読んでいた。結構好き。ついでに『パラサイト・レックス』は寄生虫関係では随一の超おすすめ本だから、ぜひ読んでおいてほしい。 『青の炎』★★  読んだことがあるのは『天使の囀り』だけかと思っていたが、昔ひぐ...
おすすめ書評まとめ

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア小特集

『動物感覚』でラセンウジバエ*1という単語が出てきたので、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアのことを思い出した。  わりと好きなSF作家で、やたらかっこいいタイトルをつける。思い出しついでに、印象が残っているものだけ厳選して紹介する。 『星ぼしの荒野から』★★★★  なんと言っても白眉は『ラセンウジバエ解決法』。この一本だけでも読んでおく価値はあると思う。映像化されているらしいが、それは見ていない...
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貴志祐介『新世界より』

21世紀初頭に超能力の存在が確認されてから1000年後、人類は機械文明を捨て独自の精神文明の世界を築いていた……。  と書くと、なんともそそらない陳腐極まる設定に見えるのだが、実際に読み始めると1ページ目から引き込まれる。随分ひさびさに小説で時間を忘れるぐらい面白かった。  SFでもファンタジーでもありホラーでもあり、冒険活劇でもありジュブナイル小説でもある。1つ1つのネタは陳腐に見えても全体の完...
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田中克彦『エスペラント―異端の言語』

将来書こうと思っている「ひらがな すいしょう」問題*1の下地作りのため適当に選んで読んだだけ。  ……なのだが、正直むかつく。文章を読んでここまで腹が立ったのは何年ぶりか。一言は表出しておかないと収まらぬ。 『エスペラント―異端の言語』読了 - じゃがの日記  いまググった中では、一番近い感想はこれ。 *1:「ひらがな すいしょう」問題自体に入るには、まだいくつかの前置きが必須なので、現時点では何...