ラノベ補強計画の一環として西尾維新に再チャレンジ。以前カタカナ8文字のシリーズに挑戦しかけ、数ページも耐えられずに投げた記憶があるが、こっちのシリーズは読めた。
時事ネタ・他作品ネタ・メタネタが多いのが予想外だったが、この独特の言語センス・ギャグセンスは嫌いではない。
基本的に最初から最強で、都合のいい女の子に囲まれ常時セクハラしまくり、いい人だというだけで好かれまくる。男性キャラは基本的に性的競合にならないおっさんしかいないし。
ああこれぞまさに男のロマン(ストレートに自分の夢と言え的な意味で)。おそらく主要対象読者であろう中高生男子に受けるのは、とてもよくわかる気がするね。
前回の『とある魔術の禁書目録』とあわせて、ラノベというのはこういうものなのか、というのも少しだけ見えてきたかもしれん。
シリーズ内での私的面白さランキングは、『化物語』>>『偽物語』>『傷物語』。試しに、という人は発売順に『化物語』から始めるのがよさそう。アニメは未見だが、ニコ動のMAD等でちらっと見た限りでは、悪くはなさそうな印象。
コメント
お手軽な工夫の一環として
“敢えて一部分だけ禁欲的に装ってみる”みたいなのは、もうないのかなーと。
わざと真面目ぶるというか深刻ぶってみるアレソレというか。
露骨な欲望を抜かずに揃えた上で、工夫を成立させてるからこそ大人気なんでしょうね
いやもちろんどんな作品にも
ねじれっつーか工夫はあるんですよ。
あらゆる芸術ってのは露骨な欲望を
露骨でなくする工夫と言っても過言でないわけで。
今見返すと3段落目の特徴なんて『とある』に
対してもほぼ成り立つし。
ただどっちかいうとこの作品は露骨というか
欲望に忠実な方であるでしょう。
>ああこれぞまさに男のロマン。
先生濃度が濃過ぎます。……というわけでもないけど
ここまで揃ってると、逆にロマン力(仮)を感じないのは何故なんでしょう。
中高生男子とて(こそ?)多少はねじれたとこがないとウケない気もするんですが
そのあたりは文体とか世界観に任せてるのかしら。