科学

WEB情報通信

大駒誠一『コンピュータ開発史―歴史の誤りをただす「最初の計算機」をたずねる旅』

図書館で借りたがこれはなかなかいい本だ。古代のそろばんから、元祖“バグ”、コロッサスやENIACまで計算機とそれに関わる人・文物の歴史が写真入りでまるで図鑑のように。  面白いけど7000円もするから普通だったら買えないな。図書館のありがたさよ。  副題に「歴史の誤りをただす」とある。確かに私もコンピュータの歴史には結構興味があるつもりだったが、全然知らなかったり間違って憶えていることも多かった。...
科学技術哲学

IQは知能指数ではない?

テレビでIQテストの番組をやっていたのでクイズ好き我が家は総出で挑戦した。全くと言っていいほどテレビを観ていない私が観たのだから相当な視聴率だったのだろう。ネットでもいろいろ反響が見られるようだが、あの番組で測っているのがそもそも知能指数でもなんでもないというを知っている人はどれぐらいいるだろうか。  知能指数、いわゆるI.Q.はintelligence quotientの訳語でquotientは...
科学技術哲学

DHMOの恐怖タネ明かし

きれいに引っかかっていただけた方が何人かいらっしゃるようなのでそろそろタネ開かし。『ジ』は『2』、『ハイドロジェン』は『水素』、『モノ』は『1』、『オキサイド』は『酸素』、つまり一酸化二水素、すなわちH2O、平たく言えばそう“水”である。  これは有名な科学啓蒙ジョークで事実だからといって正しいとは限らないという重要なことを鮮やかに示してくれる。今日もテレビや新聞やネットで流布されている情報の中に...
科学技術哲学

DHMOの恐怖

突然だがジハイドロジェン・モノオキサイド(DiHyrodogenMonoOxide:DHMO)という化学物質をご存じだろうか。DHMOは無色・無味・無臭の化学物質で、毎年全ての汚染物質を合わせたよりも多くの人々を死に至らしめており、物品に与える損害も甚大であることが科学的に疑問の余地なく証明されているにも関わらずその存在を問題視している人はほとんどいない。  DHMOは極めて浸食性の強い化学物質で...