確か誰かが褒めてたので、旅行中に読んでいた本。言わばアメリカのファンタジー系ラノベ。いま調べたら、出たのはちょうどロードス島戦記よりわずかに前の時代らしい。
面白いかつまらないかと言ったら、もちろん面白い。ただ、女性と東洋人の扱いが、一貫して余りと言えば余りにアメリカンなのが引っかかる。
ハリポタはやっぱりイギリスぽかったし、ファンタジーだといっても――あるいは、だからこそ――国柄というのはあるものだね。それ自体一種の偏見と言ってしまえばそれまでだけど。
同じ旅行で指輪物語のDVDを買ったので、どうしても比べてしまうが、こういう二流のファンタジーと比較すると、トールキンがいかに気を遣って書いてるかがわかる気がする。もっとずっと昔であるにも関わらず。
おまけ
アメリカン。
by 木戸孝紀
tags:ファンタジー ライトノベル 書評 小説
(注意!『幼年期の終り』の全面ネタバレあり)
旬を逃すにもほどがあるという気がするが『涼宮ハルヒの憂鬱』の話。私は今まで基本的にアニメを全く観ない人なのにも関わらず、実はYouTubeで観ていた。
その中で一番人気キャラと思われる長門有希の設定が、アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』に出てくる地球総督カレルレンによく似ていると思っていた。
今ググってみた限りでは、まだ誰も書いてないようなのでちょっとメモってみる。
カレルレン(長門有希)はオーバーロード(対有機生命体用ヒューマノイド・インターフェース)と呼ばれる種族。
外見的には○△□(女子高生)。無表情気味で大人しい性格。数学が得意。人類から見れば万能とも思えるほどの知恵と力を持っていて、いざというときはとても頼りになるが、人間を羨ましがってもいる。
実はオーバーマインド(情報統合思念体)と呼ばれる物質の束縛を逃れた宇宙的規模のよくわからない知性体に命じられて、人間との仲立ちのために遣わされて来ている。
その任務は自分達でさえ持っていない潜在力を秘めた人類を、予期せぬ危険や自滅から保護し、その進化の可能性を見守ることである。
……という具合。もちろん恣意的な編集ではあるがどうだろう? 『ハルヒ』の著者の谷川流はSF者らしいので確実に元ネタの1つだとは思うのだが。展開予想の足しにでもならないものだろうか。
by 木戸孝紀
tags:SF アニメ ハルヒ ライトノベル