オープン坊主めくり

(本文とは無関係)

 突然思い出した。中学の頃考えてよくやっていた、百人一種を使った2人〜4人程度の遊び。基本的なルールはオーソドックスな坊主めくりである。しかし、札が表向きに並べられる

 「それじゃ意味ないだろ」と思うだろうが、もちろんそれだけではない。山札が複数に分けて積まれる。並べ方もいろいろあるが、基本的なのは単に25枚ずつ4つの山にする積み方。

 そして、プレイヤーはどの山から取るか選択できる。これによって運の要素も適度に残るものの、かなりの戦略性が生まれる。

 たとえば、坊主が見えていたら避けることができる。坊主の山からは取られにくくなる。皆が他から取っていくと、やがてその山にも坊主が現れる。いずれ全ての山が坊主で埋まる時が来てしまう……。

 また姫が見えてもいても場に札がなければ温存することができる。しかし、姫が見えている時に、わざわざ坊主を取ってくれるバカがいるわけがない……。

 やってみるとわかるだろうが、残り1,2周の終盤になると、順番の回り・坊主・姫の残り枚数を巡って、詰将棋のような高度な戦略が生まれてくる。勝とうと思ったらカウンティングは必須である。

 私が好きだった並べ方は、10枚ずつの束を10個作り、1段目に4つ・2段目に3つ・3段目に2つ・トップに1つとピラミッド状――上から見たボウリングのピン状と言ってもよい――に並べるやり方。

 この並べ方の利点は、見た目がよいこと。最初の10枚は選択肢がないので肩慣らしに良いこと。脇から半分だけ見えている札が、カウンティングに微妙な影響を与えてくれること。10ずつの山の最後の一枚を取るにつれ、選択肢が広がっていく感じが面白いこと。

おまけ

 これで思い出した。

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