おすすめ本書評まとめ2011年7月版

(本文とは無関係)

『ホロコーストを知らなかったという嘘―ドイツ市民はどこまで知っていたのか』★

 フランク・バヨール著、ディータァ・ポール著。みんな薄々わかっていることながら、まあタイトル通り。

『図解・感覚器の進化』★★★★

 岩堀修明著。久しぶりにすごくいいブルーバックス。図解多し。おすすめ。

『プルトニウムファイル』★

 アイリーン・ウェルサム著。ちょっと今話題の方向性とはずれてるけど、プルトニウムはプルトニウム、放射性物質は放射性物質。知っといて損はないのでは? ただし、根っから陰謀論脳な人は悪化する可能性があるからやめとこう。

『やわらかな遺伝子』★★★★

 マット・リドレー著。古典的な『生まれか育ちか?』的な二者択一の問いは、最新の知識からするとほとんど意味を成さないという、その辺の話。いいと思う。

『吸血鬼(バンパイア)ハンターD』★★★★★

 菊地秀行著。「ラノベは銀英伝とロードス島戦記ぐらいしか知らない」と前に書いたが、これもラノベに入れてよければ読んだことある。古いけどやっぱ面白いなあ。

『実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択』★

 リチャード・セイラー著、キャス・サンスティーン著。行動経済学本は最近よくあるが、それを社会デザインにどう活かすかという方に重点が置かれている。ナッジ(NUDGE)という概念は憶えておきたい。

『かぜの科学―もっとも身近な病の生態』★★★★

 ジェニファー・アッカーマン著。普通(≒インフルエンザ以外)の風邪は、手についたウィルスが目や鼻に付くことによって感染する。子供(≒保育園・幼稚園・小学校)はかぜの巣。等々、いろいろ勉強になる。

『紛争屋の外交論―ニッポンの出口戦略』★

 伊勢崎賢治著。やや散漫な印象あるけど、この著者個人的に好きなので。

『誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか』★★★★★

 ジョージ・エインズリー著。なんでも双曲割引で説明しちまう本。さすがにちょっとフカシ過ぎじゃねえの? と思うところもあるけど、すげえ面白い。普段なら単独エントリにするのだが。山形浩生の訳者解説から読むことを勧める。

おまけ

 人はなぜ自滅的行動をするのか……。

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