文化芸術宗教

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新訳「カラマーゾフの兄弟」異例のベストセラー

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 新訳「カラマーゾフの兄弟」異例のベストセラー 混沌の時代、生きるヒント  かなり昔読んだことは憶えているのだが、はっきり言ってそこまで面白かったという記憶はない。  というか、大審問官の部分以外そんなに憶えていない。面白さがわかるには若すぎたんだということにしておこう。もう一度読んでみてもいいのかな。  で、大審問官がどんな話かというのはググってもらうとして...
星新一の夢世界

星新一『おみやげ』

原始の地球に降り立ったフロル星人は、やがて進化するであろう地球人のために 簡単に宇宙を飛び回れるロケットの設計図 あらゆる病気を治し、若返ることのできる薬の作り方 皆が平和に暮らすにはどうしたらいいかを書いた本  等をカプセルに詰め「おみやげ」として砂漠に残していった。しかし進化した人類はその砂漠で核実験を行ったため「おみやげ」はそれと知られることなく灰になってしまった。  教科書に載ったことで有...
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ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち

渋谷のBunkamuraでやっている『ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち』を観に行ってきました。 幻想的な作風で知られる画家オディロン・ルドン(1840〜1916)は、ギュスターヴ・モローと同時代のフランス象徴主義を代表する画家です。  ……だそうな。  だいたいダーウィンと同じ時代の人間ですな。そんな時代にはこういう絵から受ける感覚も現代人とはずいぶん違ったものだったに違いない。 ...
文化芸術宗教

ゴセシケゴセシケ

地上でもっとも凶々しいSF 合成脳のはんらん(合成怪物)  ずいぶん前に読んだ覚えのあるはずの上のリンクの文章がなぜかはてブの注目エントリに上がっていた。私もこの本は小学校の図書館で読んで強く記憶に残っている。  今思えばSFに限らず私の趣味一般、たとえば登場人物皆殺し系の悲劇的というか破滅的な結末の話が好きだったりすることなどにかなり影響を与えているような気がする。  「『脳に意識がある』という...
文化芸術宗教

虹影『飢餓の娘』

母が家に置いていったので読んでみたが、これ自体はそこまで面白いとは思わなかった。『ワイルドスワン』と似たような内容で、そちらの方が面白かった。  これまでの経験を思い出してみると、近代中国に関する文学で本気で面白いと思ったのは『大地』と『阿Q正伝』。後者は短いし青空文庫でも読めるのでまだの人にはおすすめ。
星新一の夢世界

最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』

さて次の企画は - ショートショートの神様、星新一の知られざる生涯  ここ見て読んだが面白かった。最近「生活維持省」の検索ワードでやってくる人が多くなってたのは、たぶんこのエントリでも紹介されている新聞記事のせいだったんだな。
星新一の夢世界

信仰と懐疑の本質を描く 星新一『殉教』

死後の世界と交信できるテレビが発明された。  すでに亡くなった親類縁者・友人達が言うには、死後の世界は無条件にあらゆる苦悩から解放される楽園であるらしい。  それを信じて自殺した人もすぐにテレビの向こう側に現れ「こんなことならもっと早く死ねばよかった。君らも早く来い」「死刑など即刻廃止し少しでも長生きさせる刑に改正すべきだ」などと口々に語り始める。  かくて大半の人間が自殺をとげ、廃墟となった町で...
文化芸術宗教

古びぬ宇宙観と古びた生命観 オラフ・ステープルドン『スターメイカー』

ずいぶん長い間SF小説なんか読んでないなと思って挑戦。あるイギリス人がいきなり幽体離脱して、時空を股にかけて様々な生態を持つ人類とテレパシーで交信したり霊的に一体になったりしながら宇宙の創造主(スターメイカー)に迫っていくという話。  あらすじはもっと詳しく書いてあるページが沢山見つかったのでここではこれ以上書かない。確かに絶賛されるだけのことはあるのはわかったが、個人的は今読んでも面白いとは言い...