言語

科学技術哲学

マイケル・コーバリス『言葉は身振りから進化した―進化心理学が探る言語の起源』

言語の起源については大昔から、神話的なものから、こんなのみたいに多少は実証的なものまで、いろいろな説があったわけだが、それが「音声」言語であることは、比較的近代になるまで自明のことと思われていた。 しかし最近は、音声言語より先に手話のようなジェスチャー言語が先にあったのではないかと思われている。この説はわりとよく聞いていて正しそうだと思っていたが、これ一本に絞った本は初めて。 声と言語は同じではな...
文化芸術宗教

田中克彦『エスペラント―異端の言語』

将来書こうと思っている「ひらがな すいしょう」問題*1の下地作りのため適当に選んで読んだだけ。 ……なのだが、正直むかつく。文章を読んでここまで腹が立ったのは何年ぶりか。一言は表出しておかないと収まらぬ。『エスペラント―異端の言語』読了 - じゃがの日記 いまググった中では、一番近い感想はこれ。*1:「ひらがな すいしょう」問題自体に入るには、まだいくつかの前置きが必須なので、現時点では何も言わな...
WEB情報通信

Google日本語変換

Google IMEってないの? 神は細部に宿り給う とか言ってたが、本当になった。Google 日本語入力 - ダウンロードGoogle Japan Blog: 思いどおりの日本語入力 - Google 日本語入力 私のATOKはお金と期間をかけてガチガチにカスタマイズされているので、すぐに乗り換える気にはならない*1が、将来的にはATOKもほぼ確実に駆逐されてしまいそうな予感がする。 とりあえ...
文化芸術宗教

ヘロドトス『歴史』

歴史 (ヘロドトス) - Wikipedia 有名すぎる本だけど、このエピソードがなんか無性に好き。 プサンメティコスはいろいろ詮索してみたが、人類最古の民族を知る手段を発見できず、とうとう次のような方法を案出した。生れ立ての赤子を全く手当り次第に二人選び出し、それを一人の羊飼にわたして羊の群と一緒に育てるように言いつけ、その際子供の前では一言も言葉を話してはならぬ、子供はほかに人のいない小屋に二...
文化芸術宗教

ショウペンハウエル『読書について 他二篇』

『思索』『著作と文体』『読書について』 ショウペンハウエルの三編を収録した薄い文庫本。引用はすべて『著作と文体』より。 書名は手紙のあて名にあたるべきものであるから、先ずその内容に興味を持ちそうな読者層に、その書物を送付する目的をもつはずのものである。だから、書名は独自の特徴をそなえるべきである。また短いことが書名の生命であるから、きわめて簡潔で含蓄豊かであるべきで、その上なるべくその本の内容に対...