サイモン・シン

科学技術哲学

サイモン・シン『代替医療のトリック』

うちではお馴染みのサイモン・シン4作目。テーマはもちろん代替医療。 第1章 いかにして真実を突き止めるか 第2章 鍼の真実 第3章 ホメオパシーの真実 第4章 カイロプラクティックの真実 第5章 ハーブ療法の真実 第6章 真実は重要か?  原題"Trick or Treatment"は、直訳すれば『詐術か治療か?』だが、ハロウィンの「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子...
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サイモン・シン『ビッグバン宇宙論』

サイモン・シン三冊目。もちろん十分面白かったが、『僕らは星のかけら』(これも超オススメ)とかぶる内容が多かった。  しかも、宇宙背景放射が観測されビッグバン理論が主流になるあたりで終わってしまっているので個人的にはちょっと物足りなかった感じ。その先にも大統一理論の話とかまだまだいくらでも面白くできる要素があったと思う。  しかし相対性理論の説明が(相対性理論が主題の本も含め)この手の科学啓蒙書の中...
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サイモン・シン『暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで』

題名通り暗号の古今東西を扱った本。著者は以前紹介した『フェルマーの最終定理』のサイモン・シン。  フェルマーの最終定理ほどではなかったがやはり最高に面白かった。暗号について何か一冊だけということなら迷わずこれを薦めることになるだろう。  特に公開鍵暗号の技術はインターネットを利用している人の多くがそれと意識することなく日常的にお世話になっているはずであるし、知っておいて損はない分野である。  それ...
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サイモン・シン『フェルマーの最終定理』

フェルマーの最終定理って何? というのはwikipediaでも見てもらうとして(ブログに数式書けないし)、ワイルズの証明以来いろいろな本が出たが、数学的な内容に深く踏み込まない方向のものの中で一番面白かったと思う。  古代ギリシャのピタゴラス、エウクレイデス(ユークリッド)、ディオファントスから始まってフェルマー、オイラー、ガウス、アーベル、ガロア、クロネッカー、カントール、ラッセル、フォン・ノイ...