おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2014年10月版 『脳科学は人格を変えられるか?』★★★★ エレーヌ・フォックス著。タイトルが内容と一致してない。いわゆるポジティブ脳とネガティブ脳の話。なかなか興味深いしライフハックとしても役に立ちそう。 『人類5万年 文明の興亡: なせ西洋が世界を支配しているのか』★ イアン・モリス著。それほどすごいと思わなかったが、定量志向が珍しかったので。「西洋オワコンって結論にしとくから、途中で多少偏見みたいなこと言... 2014.10.25 おすすめ書評まとめ
科学技術哲学 シンギュラリティ(技術的特異点)はとっくに過ぎている 神様はどこにいるか? - 言語ゲーム 最近UIEジャパンに入社した山宮隆さんのエントリを読んでいて、いつかしようと思っていた技術的特異点の話を思い出した。 私はレイ・カーツワイルの言うような意味でのシンギュラリティの概念は眉唾だと考えている。 確かに、いかなる人間よりも賢い人工知能を作ることはそう遠くない将来に実現する。(考えようによっては既にできている。)しかし、そのAIを作る(作った)の... 2012.2.21 科学技術哲学
科学技術哲学 アルフレッド・W・クロスビー『数量化革命 ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生』 『飛び道具の人類史』が面白かったので、アルフレッド・クロスビーつながりで借りてきた。 中世のヨーロッパは全てが宗教一色に塗り固められていて文明はむしろイスラム圏や中国より劣っており、近代の繁栄が始まったのはギリシア文明のルネッサンスから、というのは中学校でも習う話だが、それを“数量化”という観点からまとめた本。訳者あとがきより。 世界を理解する枠組みが、従来のような定性的で目的論的なものから、... 2008.12.10 科学技術哲学
科学技術哲学 アルフレッド・W. クロスビー『飛び道具の人類史―火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで』 人間は自分達ホモ・サピエンスの長所を精神に求めることに慣れており、動物と身体能力を比較するときは、負けることを好む。 「俺たち人間はこんなに脆弱な肉体しか持たないのに地上を征服した。だから万物の霊長なんだぜい。イェイ!」と思うと気分がよいのだ。 そのためか、人間の身体能力のうち圧倒的に優越しているものがあることをほとんど忘れている。それは投擲力。ものを放り投げる力。 投石は初期人類にとって重... 2008.9.17 科学技術哲学